柏レイソルの快挙に沸いた2011シーズンのJ1、観客動員データを見る。(J2はこちら


 チーム合計最多最少平均昨季比成績
1 浦和レッズ 576,477 54,441 20,240 33,910 -15.0% 15位(-5)
2 アルビレックス新潟 442,836 37,830 13,644 26,049 -14.7% 14位(-5)
3 横浜F・マリノス 357,647 37,725 7,104 21,038 -18.0% 5位(+3)
4 川崎フロンターレ 294,776 20,973 13,111 17,340 -6.5% 11位(-6)
5 名古屋グランパス 284,590 28,515 6,793 16,741 -16.2% 2位(-1)
6 ガンバ大阪 278,981 20,991 11,364 16,411 -1.4% 3位(-1)
7 鹿島アントラーズ 274,655 25,061 7,810 16,156 -22.9% 6位(-2)
8 清水エスパルス 268,614 21,524 10,745 15,801 -12.2% 10位(-4)
9 ベガルタ仙台 266,144 19,224 11,356 15,656 -9.6% 4位(+10)
10 セレッソ大阪 240,465 37,172 5,351 14,145 -5.8% 12位(-9)
11 ヴィッセル神戸 224,962 19,913 6,151 13,233 +3.1% 9位(+6)
12 サンフレッチェ広島 224,447 18,788 7,099 13,203 -9.3% 7位(-)
13 ヴァンフォーレ甲府 205,808 21,589 6,893 12,106 -2.4% 16位(+1)
14 柏レイソル 202,593 30,807 6,855 11,917 +47.1% 優勝(+16)
15 ジュビロ磐田 200,525 30,516 6,386 11,796 -2.8% 8位(+3)
16 アビスパ福岡 177,054 19,421 4,028 10,415 +18.0% 17位(+1)
17 モンテディオ山形 158,527 18,008 5,053 9,325 -20.3% 18位(-5)
18 大宮アルディージャ 154,681 12,221 5,627 9,099 -17.7% 13位(-1)
  J1トータル 4,833,782 54,441 4,028 15,797 -14.2%  

6月時点で-10.7%、9月時点では-17.6%と、大きく落ち込んでいたJ1の観客動員。終盤戦の盛り上がりでやや巻き返したものの、それでも-14.2%という非常に厳しい数字となってしまった。

マイナスがここまで大きくなってしまった要因はやはり、東日本大震災だろう。鹿島がリーグワーストの-22.9%を記録し、昨季から順位を10上げ、4位に入った仙台が1割近い減少。震災の影響でアウェイへ遠征するサポーターの数が減ったことも容易に想像できる。また、FC東京不在の減少分に加え、昇格組による上昇分が昨年に比べて小さかったことも原因の一つ。意外だったのは甲府で、昨季J2で最多の動員を記録したにしても、J1昇格でマイナスになるというのは予想外であった。

浦和、新潟という上位2チームは不動の存在であるが、いずれも近年観客の減少が続いている。特に、観客動員における“優等生”といわれてきた新潟は、これで6年連続のマイナス。今年はついに平均が2万人台に落ち込み、4万人を超えた試合もゼロだった。サポーターの高齢化が進んでいるクラブの一つでもあるため、クラブスタッフは様々な努力を重ねているが、なかなか状況は芳しくないようだ。

最後に、昨季比でプラスとなったのは3チーム。昇格組以外では唯一、神戸が動員を上げた。昨季、劇的な残留を決めた神戸は2年目の和田監督に率いられ、過去最高の9位でフィニッシュ。神戸といえば、INAC神戸レオネッサがなでしこリーグで初優勝するなど、今年サッカーに大きな注目が集まった街の一つ。今季で契約が切れる大久保の残留も決まり、来年はさらなる飛躍を目指す。

(追記)ちなみに、J1とJ2をあわせたJリーグ全体では、昨季に比べて約65万人(8.2%)の減少となっている。

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