ロシア1部アンジ・マハチカラに所属しているカメルーン代表FWサミュエル・エトーが会見を開き、1億CFAフランの資本金をベースに、カメルーンの首都ドゥアラに携帯電話会社Set'Mobileを設立したと発表した。
カメルーンにおいてはフランスのOrange、南アフリカのMTNがモバイルネットワークビジネスを展開しており、Set'Mobileは3社目の参入。かつてエトーはOrangeの大使を務めていた経験を持っており、かつて手を結んでいた会社に戦いを挑んだ形だ。既存の外資系会社の持つシェアをどれだけ切り崩せるか、そしてカメルーンの経済発展に与える影響が注目されている。
料金体系についてはまだ開示されていないものの、ジェネラル・マネージャー兼アソシエイト・パートナーに起用されたシャルル・ゲレ氏(元フランス・テレコム、Orangeコートジボワールでディレクターを務めたこともある)は「市場にインパクトを与えたい」と話した。
「ユーザーとの距離が近いビジネスをし、市場にインパクトを与えたい。通話、SNS、インターネット接続などのサービスを提供し、通話に掛かるコストを下げていきたい」
「携帯電話の普及率は49%と低く、カメルーンの市場は他の国と比べて遅れている。例えばガボンは85%である。他の国と同じように、皆が携帯電話を持てるようにしたいんだ。顧客のためになりたい」
カメルーンにとっては初の国産ネットワークであり、さらに国民的英雄サミュエル・エトーが設立したとあって、特に若者たちの人気が集まるのではないかと見られている。
(筆:Qoly編集部 K)