とある海外サイトで配信されていたイギリスのとんでもコレクターについての記事をご紹介したい。

イギリス東部ケンブリッジシャー州、ハンプトン・ヴェールに住む26歳の数学教師ニック・ウォリックさんはサッカーユニフォーム300着をコレクション、その総額は2万ポンド(約240万円)に及ぶ。

その量はあまりに膨大なため恋人ニーナさんと暮らす自宅だけでは収まりきらず、両親の住む実家にも一部置かせてもらっているという。

今から約2年前のある日、「(FIFAに加盟する)全208ヶ国の代表ユニフォームを集める」と冗談半分に口走った、その時からウォリックさんの挑戦はスタートした。

「ある日、パブで友達と(代表)全チームのユニフォームを集められるかって話になったんだ。その後、すぐeBayで50か国ほど手に入れたよ」

購入はもとより交渉、交換などあらゆる手段を使って2年間に集めたユニフォームは186ヶ国に達した。残すところ22か国となったが、国内情勢が不安定なシリア、イエメン、リビア、コンゴ、エリトリア、トルクメニスタンなどの国々は入手が困難だという。

「最初はどれくらいお金が掛かったか計算してたんだけど、途方もない量になってきたから止めたんだ。いいことと言えば、価値が変わらないものや、プレミアがついたりするものがあることかな」

数あるコレクションのうち100着ほどはウォリックさんが愛する地元ピーターバラ・ユナイテッドのユニフォームだそうで、一番のお気に入りもピーターバラのそれなんだとか。

【こちらもお気に入りだというサモアのユニフォームと】

 

ちなみに、これまでで一番値が張ったのは西アフリカ ギニア湾に浮かぶ島々から成るサントメ・プリンシペ民主共和国のものでお値段250ポンド(約3万円)。それも、今では350ポンドに値上がりしているそうだ。

全ナショナルチームのコレクションを始めたのは2年前だが、ウォリックさんが初めてナショナルチームのユニフォームを購入したのは2004年。 カリブ海に浮かぶセントクリストファー・ネイビス連邦のユニフォームを手に入れるため、イタリア系ポルトガル人との交渉に臨んだものの、リビアに9-0で大敗を喫して以降9年間も対外活動をしていないチームだったため、最初は600ポンドという高値をふっかけられるなど値下げするのに苦労したという。

さらに、コレクションに当たってウォリックさんは自らに厳しい規律を課している。イギリス国内で購入することはせずに、それぞれの国から買い付けているのだ。 そのため、サモア語などこれまで聞いたこともないような言語を学んだり、ポルトガルの植民地だった西アフリカのギニアビサウ共和国のユニフォームを手に入れるためポルトガル語を話せる生徒の力を借りたりもしたという。

 

「ガールフレンドも僕の趣味を楽しんでくれてると思う。他国の文化について知ったり、誰も聞いたことがないような小国を発見することは本当に魅力的なんだ」

「全チームを集め終わるまであとどれくらい時間がかかるのか分からないけど、正直なところ終わったらホッとするだろうな」

【厳選Qoly】なぜ?日本代表、2024年に一度も呼ばれなかった5名

ラッシュフォードの私服がやばい