2012年2月5日(日) - スタッド・ドゥ・フランスヴィル(フランスヴィル)
Ghana
2
1-1
0-0
ex.1-0
1
Tunisia
ジョン・メンサー
アンドレ・アユー
10'
101'
得点者
42'
ヘリファ


ガーナが延長戦を制して、曲者チュニジアを退けた。お互いに良さを出す試合内容でチャンスを作り合ったが、最後はミスとラフプレーが切っ掛けとなって荒れ模様となった。

10分にガーナがセットプレーから先制点を奪取。左からバドゥがCKを蹴り、ニアでムンタリがバックヘッド。コースが変わったところにジョン・メンサーが飛び込み、ヘディングを決めた。

42分にはチュニジアが同点ゴールを奪う。浮き球の落としを受けたダワディが右サイドからクロス、ヘリファがインクームとの競り合いを制してヘディングシュートを放ち、ネットを揺らす。

決勝点は延長前半の終盤に生まれた。途中出場のジョーダン・アユーが右サイドに飛び出してふわっとしたクロスを入れると、チュニジアのGKマスルティがファンブル。こぼれたところにアンドレ・アユーが詰めてゴールに蹴り込み、試合を決めた。

勝利したのはガーナであったが、試合を動かそうとしていたのはチュニジアの方である。

序盤は守備的なプレーを得意とするガーナを引き出そうと、前からはプレスをかけずにボールを回させた。セットプレーで失点してからは、中盤のマークを合わせるように4-3-3に変更。3センターがマンマーク気味に守備をし、右のダワディ、左のムサクニの負担を減らすことで攻撃力を増強。カウンターに悩まされつつも粘り強く攻め、同点に追いついた。

後半はさらに勝負をかけて攻撃的に。ガーナの運動量が落ちたことを見て、イファをベンチに下げてブサイディを投入し、右サイドバックの位置から組み立てて攻勢をかけた。

しかしガーナの守りを崩せず、延長戦ではキーパーのミスで失点。さらにその直後にアブデヌールが肘打ちで退場し10人に。一人少なくとも運動量で上回り反撃をかけたが、一歩及ばなかった。

「セットプレーで1点取って、後は引いてギャンを走らせる」はガーナの典型的な勝ちパターン。それを一度跳ね返した上に、内容でも互角に戦っていたにも関わらず、最後に自滅して終わり。チュニジアはいろいろな意味で「惜しい」内容であったと言える。

(筆:Qoly編集部 K)

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