2011/12シーズンのプレミアリーグも開幕から半年が経ち、リーグ戦は既に折り返し地点を通過しているが、今季は例年よりも新加入組の活躍が目立ったシーズンと言えるかもしれない。
海外の人気Webサイト『caughtoffside』では、「今季のプレミアリーグにおけるベスト移籍トップ20」が発表されていたが、その選手に対してクラブが投じた移籍金を元に再編集してみた。
選手名 | 所属元 | 移籍先 | 移籍金 | (リーグ戦)成績 |
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S・アグエロ | A・マドリー | マンチェスター・C | 3800万£ | 24試合15得点7アシスト |
J・マタ | バレンシア | チェルシー | 2350万£ | 23試合5得点8アシスト |
A・ヤング | アストン・ヴィラ | マンチェスター・U | 1700万£ | 14試合2得点6アシスト |
P・ジョーンズ | ブラックバーン | マンチェスター・U | 1680万£ | 19試合1得点2アシスト |
A・オクスレイド=チェンバレン | サウサンプトン | アーセナル | 1200万£ | 6試合2得点1アシスト |
P・シセ | フライブルク | ニューカッスル | 1000万£ | 2試合1得点 |
C・アダム | ブラックプール | リヴァプール | 900万£ | 25試合2得点10アシスト |
N・イェラヴィッチ | レンジャーズ | エヴァートン | 550万£ | 1試合 |
J・エンリケ | ニューカッスル | リヴァプール | 500万£ | 24試合2アシスト |
S・パーカー | ウェストハム | トッテナム | 500万£ | 21試合2アシスト |
Y・キャバイ | リール | ニューカッスル | 480万£ | 21試合2得点5アシスト |
G・シセ | ラツィオ | QPR | 400万£ | 2試合1得点 |
D・グラハム | ワトフォード | スウォンジー | 350万£ | 23試合10得点3アシスト |
S・ギヴン | マンチェスター・C | アストン・ヴィラ | 350万£ | 19試合26失点 |
A・ピルキントン | ハダーズフィールド | ノリッジ | 200万£ | 21試合7得点1アシスト |
A・ヤクブ | エヴァートン | ブラックバーン | 150万£ | 17試合13得点1アシスト |
E・アデバヨール | マンチェスター・C | トッテナム | ローン | 22試合10得点10アシスト |
M・フォルム | ユトレヒト | スウォンジー | 非公開 | 25試合32失点 |
J・バートン | ニューカッスル | QPR | フリー | 22試合2得点2アシスト |
D・バ | ウェストハム | ニューカッスル | フリー | 21試合16得点3アシスト |
※赤文字は冬の加入
こうやって見てみると、アグエロ、マタ、ジョーンズらのような高額プレーヤーたちの名前も目立つが、一方で、ランキング下部に位置する、バーゲン価格ないしは移籍金ゼロで加入したプレーヤーの存在も目を引く。
例えば、トッテナムをチャンピオンズリーグ圏内に押し上げる原動力となっているパーカーとアデバヨールの両名は、移籍金500万ポンドにローン移籍とコストパフォーマンスの面では最優秀クラス。さらには、ノリッジの躍進を支えるピルキントン、不振極めるブラックバーンで一人気を吐くヤクブなども、チームには200万ユーロ以下しか使わせておらず、いかにお得な買い物だったかがわかる。
だが、コストパフォーマンスの面を主眼に置くと、最も注目に値するのはデンバ・バのケースだ。ウェストハムとの契約延長交渉の折り合いがつかずにフリーの身のなったセネガル代表FWは、3年契約で昨年8月にマグパイズの一員になると、すぐに驚異的なペースでゴールを量産。一時はチームの総得点の半数以上を一人で計上するなど、ここまで圧倒的な存在感を放っている。「移籍金が全く掛からなかった」という点も踏まえ、ニューカッスル史上に残る“スマッシュ・ヒット”と断言できるだろう。
(筆:Qoly編集部 T)