先週から始まった「ヨコハマ。フットボール映画祭2012」。今週末は写真家・ノンフィクションライターの宇都宮徹壱氏を招いてのトークショーや、元日本代表監督イビチャ・オシム氏の通訳を務めた千田善氏のトークショーが行われるなどフットボールファンにとっては見逃すことのできないイベントとなっている。

そんな中、2月25日、26日に上映される「二人のエスコバル」という映画に注目があつまっている。本作品はワールドカップ94年大会後に暗殺されたコロンビア代表キャプテンのアンドレス・エスコバルと、麻薬王としてコロンビアの裏社会を牛耳っていたパブロ・エスコバル。この二人を中心に、当時のコロンビアの社会情勢や、代表チームの裏側、それを取り巻く状況など闇の部分にスポットを当てた、リアルで濃厚なドキュメント作品である。

本編にはアンドレスの親族や婚約者、当時の代表監督マトゥラナ、チームメイトのバルデラマ、アスプリージャ、イギータといったキーパーソンが登場し、その時コロンビア代表チームそしてアンドレス・エスコバルに何が起こっていたのかを語り、麻薬王パブロ・エスコバルの仲間らは、裏社会の事実を驚くほど赤裸々に語っている。

「エスコバル暗殺事件」と聞いて初耳な人、なんとなく聞いたことはあるけれど、詳しい内容までは知らないという人。どちらの方でも間違いなく楽しめる作品であるので、是非足を運んでみてはいかがだろうか。なお、チケット情報については映画祭公式HPをご確認ください。

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