プレミアリーグで首位を走るマンチェスター・シティは、アーセナルのキャプテン、ロビン・ファン・ペルシーの獲得の為に現在の給料の3倍にあたるオファーを準備しているようだ。

『Daily Mail』は、「ロベルト・マンチーニ監督はファン・ペルシーの獲得に興味があることを認めており、来季で契約最終年を迎えるアーセナルのスターを連れだそうとしている」と報じた。

ロベルト・マンチーニ
「我々は素晴らしい選手であれば全員に興味がある。これは普通のことで我々だけではない。良いチームはみんなファン・ペルシーに興味があると思うよ」

「ファン・ペルシーは現時点でメッシやクリスティアーノ・ロナウド、セルヒオ(・アグエロ)、マリオ(・バロテッリ)と並んでヨーロッパのベストストライカーの一人だ。しかし、彼はアーセナルと新しいサインをすると思うよ。なぜならアーセナルがファン・ペルシーまで失ってしまう事は大きな問題になるだろうから」

シティは、契約最終年目前であり、未だアーセナルとの新契約を結んでいないオランダ代表FWの獲得の為に週給22万ポンド(=約2800万円)の4年契約を準備しているらしく、これにはシティ加入に際してのボーナスも加味。つまり、4年総額約4600万ポンドという途方もない金額を支払ってでもファン・ペルシーを獲得したいと考えているようだ。

なお、昨季のシティは同じような状況を利用してフランス代表MFのサミア・ナスリを獲得しており、アーセナルのヴェンゲル監督はシティの高額オファー攻撃に憤慨。近年、ナスリ以外にもガエル・クリシー、コロ・トゥーレ、エマニュエル・アデバヨールといった主力選手達がマンチェスター・シティに移籍しており、マンチーニはヴェンゲルを再び怒らせたらどうするか尋ねられている。

ロベルト・マンチーニ
「もしクラブを離れたいと考えている選手がいて、我々が興味を持っていたと思っている。しかし、もし選手が残留を望めば、我々は問題とならないね」

ヴェンゲル監督がドイツ代表ストライカーのルーカス・ポドルスキの獲得を望んでいることは周知の事実だが、ポドルスキの獲得はファン・ペルシーが移籍を考えないようにするためのものと言われている。

本日の海外メディアの報道によれば、アーセナルとケルンは1090万ポンドで来季の移籍について既に合意。一時は、ケルンは1800万ポンドの移籍金を要求し、アーセナルは800万ポンドのオファーと、交渉は決裂しかけたが、ポドルスキが移籍を熱望したことで移籍が決定したという。これにより、ポドルスキは4年契約で週給10万ポンドを受け取るようだ。また、アーセナルは更にトマーシュ・ロシツキーとの新契約も準備していると言われ、今季のアーセナルを牽引する活躍を見せている31歳のチェコ代表MFは、契約を1年延長する見込みだ。

例年の様に主力を引き抜かれるイメージが定着してしまったアーセナル。負のスパイラルに歯止めをかける為、まずはファン・ペルシーの残留が必要なのは間違いない。放出する際には2500万ポンド以上の移籍金を要求するようだが、契約最終年を迎える選手に対してはやや強気過ぎるこの姿勢が吉と出るか凶と出るか。シーズン終了後もこの話題は続きそうだ。

(筆:Qoly編集部 N)

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