17日に行われたFAカップ準々決勝で、ボルトンのMFファブリス・ムアンバが試合中に心臓発作で倒れロンドン市内の病院に搬送された。一命は取り留めたムアンバだったが現在は集中治療室で治療を受けている状態だ。英国ガーディアン紙は今回の迅速な応急処置は、医療ルールの変更がこのような迅速な処置をもたらしたと紹介している。

2006年にチェルシーのGKペトル・チェフが頭蓋骨陥没骨折で意識不明の重傷を負った際、モウリーニョ監督がFAに対し「非常に感情的な状況だった。私のゴールキーパーは救急車をドレッシングルームで30分も待っていた。これはイギリスのフットボールが考えなくてはいけない。フットボールよりも遥かに重要なことだ」と当時のシステムについて苦言を呈した。

このことから、FAは2007年から新たにスタジアムに救急車をスタンバイさせておくことが決められた。またクラブ側は医者や理学療法士をスタンバイさせておくことや、担架で怪我人を運ぶ人員を最低2人用意することが規約に取り入れられた。

今回のムアンバの迅速な処置に関して、プレミアリーグの最高経営責任者のスクダモア氏は「選手や関係者の迅速な対応を高く評価する」とコメントを発表した。ムアンバの容体に対しては依然予断を許さない状況だがこの迅速な対応がムアンバを救うことになったかも知れない。

(筆:Qoly編集部M)

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