3月24日のKリーグ第4節、仁川ユナイテッド対大田シチズンの試合後に発生したマスコット暴行事件。スポーツ朝鮮紙のパク・チャンジュン記者が、暴行の被害者となったマスコット“ユチ”の中に入っていた男性にインタビューを行った。抜粋してそれを紹介したい。

「仁川のマスコット“ユチ”の仮面を被った男性は涙を流して言った。イベント業務を始めてから10年、初めての経験だった。事件があった後は24日以降は、肉体的な苦痛だけではなく、目を閉じる度にその日の悪夢が浮かぶという。

大田サポーターによるマスコット暴行事件はKリーグ最大の課題に浮上した。この事件を切っ掛けに、サッカー専用競技場の管理の問題とサポーターのモラルの問題について熱い論争が続いている。

しかし実際に暴行を受けた被害者は疎外されている。匿名を条件に取材を許してくれた“ユチ”はインタビューで鬱憤を吐き出した。

『私が幾ら悪いことをしたとしても、殴られた被害者だ。まして、私は本当に何もしていない。誰も私に謝罪してもいなかったし、まだ加害者の顔すら見ていない。

イベント業務を一緒に行っている弟の紹介で、初めてサッカー場を訪れたんだ。雰囲気が分からなかったので特別な行動は何もしていない。テレビの映像を確認すれば分かることだ。

急に何も分からないまま暴行された。仮面を被っていたから、相手が何人なのかも分からなかった。いまだに腰には痛みがある。

とても恐ろしいので競技場を早く離れようとしたのだが、仁川のフロントが“大田のサポーターが謝罪を要求しており引き下がらないので、謝罪して欲しい”と提案してきた。私は謝罪したが、実際に私を殴った人々は何もしていないのが悔しくてたまらない。告訴も考えているし、医師の診断書も取った』

今回の暴行事件に対して仁川中部警察署が調査を始めている。26日午前には球団を訪問し関連資料を収集。関係者は『動画データを解析し加害者を呼んで調査する。大田サポーターは立件される可能性がある』と話した」

(筆:Qoly編集部 K)

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