先週末に行われたニューカッスル戦を0-2で落とし、ますます退任論が強みを増してきたケニー・ダルグリッシュ。現在の順位は、マージーサイドのライバル、エヴァートンに抜かれる形で8位。ヨーロッパリーグ出場権が得られる5位チェルシーとの勝ち点差も11という苦しい現状を見れば、解任を求める声が高まるのは致し方ないだろう。
『caughtoffside』のコラムニスト、Mad Dog and Gloryも「リヴァプールのオーナーグループは、ダルグリッシュの代わりを探す時期に来た」と考えている一人で、独自に後任候補10名をトップ10形式で選出した。彼の寸評と共にその顔ぶれを見てみよう。
第十位 ローラン・ブラン(現フランス代表監督)
監督経験も豊富で、フランス代表監督に就任する前の3シーズンはボルドーで成果を上げた。優れたモチベーターとして知られる。
第九位 オーウェン・コイル(現ボルトン監督)
選手と真っ向から向き合い彼らをサポートするその姿勢でプレーヤーからも感謝される指揮官。ボルトンで良い仕事をしているが、それは更なるビッグクラブ、更なる良いクラブへ移る運命にあると言える。
第八位 デイヴィッド・モイーズ(現エヴァートン監督)
彼がスタンリー・パークを越えてアンフィールドにやってくることは、一般的には考えられないだろうが、エヴァートンの不安定な財政状況に見切りをつけることは否定できないだろう。リヴァプールの潤沢な資金を魅力的に感じてもおかしくはない。
第七位 マーティン・オニール(現サンダーランド監督)
かつてセルティックやアストン・ヴィラで評価を高めた名将はサンダーランドでも賞賛に値する仕事を行っている。リヴァプールへの鞍替えが説得できれば。
第六位 ラファ・ベニテス(フリー)
彼の戻るタイミングが訪れた?
第五位 ヨアヒム・レーフ(現ドイツ代表監督)
クラブが彼を引き入れるためにはそれ相応の契約が必要にはなるだろうが・・・
第四位 ファビオ・カペッロ(フリー)
元イングランド代表監督は欧州の様々なクラブで成功を掴んでいる。ネックはその高額な年俸か。
第三位 ユルゲン・クロップ(現ドルトムント監督)
若きドルトムントを率いるボスはブンデスリーガで優勝を飾り、さらなる栄光を見据えている。長期的な視野に立って、若手育成の魅力を感じてもらえれば、招聘の可能性も?
第二位 アンドレ・ヴィラス=ボアス(フリー)
チェルシーでは厳しい解任を経験したが、彼が将来性豊かなマネージャーであることに変わりはない。フリーの身である今なら、すぐにでも呼び寄せられるが。
第一位 ブレンダン・ロジャーズ(現スウォンジー監督)
当代きっての若手監督は、近いうちにリバティー・スタジアムを巣立つ日が来るはずだ。クラブが再び栄光を手にするべくアンフィールドで新時代を開拓するためには打ってつけの人物か。
さて、皆さんのオススメ監督はしっかりとランクインされていただろうか?
個人的には、「現実的な名前と非現実的な名前が混在したリストとなったが、なかなか興味深い10人が出揃った」という印象を受けたが、面白いのはヴィラス=ボアスやロジャーズだろう。彼らが就任すれば、既存のチームスタイルが大きく変わる可能性があり、良くも悪くも様々なものが“破壊される”恐れはある。だが、数年間の猶予を与えれば、納得のいく結果を残すのではないだろうか。
(筆:Qoly編集部 T)