冬の移籍市場でフライブルクからニューカッスルに加入するやいなや大爆発。プレミアリーグ9試合に出場し、10得点という驚異的な数字を残すだけではなく、ノリッチ、リヴァプール、スウォンジーとの試合ではチームを勝利に導く貴重なゴールをマークするなど、イングランドで大きな話題を集めたパピス・シセ。今やジョーディーズのヒーロー的存在だが、その振る舞いはピッチ外でもヒーローだったようだ。
話は遡ること二月。ニューカッスルを愛する4歳の少年サム・リヴィングストンは、学校の授業で『Welcome to Newcastle』と書かれたカードをパピス・シセに送った。母へ向けたバレンタインカードを作成するための時間だったのだが、サムからしてみれば、それよりも先にシセにニューカッスルへ加入してくれたことの感謝の気持ちを伝えたかったのだ。
それから二か月後、本来であれば、ただの“いたずらエピソード”で終わる話がサプライズを生む。
少年からメッセージが届いていたことを知ったシセはクラブを通してサムの父に接触。「息子さんからウェルカムカードをもらったので、お宅にお邪魔したいと思います」と告げ、サプライズ企画を提案。そして、先週の土曜日の午後、遂に実行された。
「ドアを開けたら、そこにはパピス・シセがいた・・・」
非日常的な経験を体験した、サムは『Evening Chronicle』に嬉しそうに語った。
「呼び鈴が鳴ったから、お父さんは僕とお兄ちゃんのジャックに『玄関に行ってみてごらん』と言ったんだ。そして、行ってみたら信じられないことが起こった。パピス・シセがそこに立っていたんだ。本当にビックリしたよ。最高な気分だった」
「それから、プレゼントを受け取ったんだ。その後は、僕らにシセが乗っている車を見せてくれた。すごかったよ!」
そして、少年たちに夢を与える粋な計らいを仕掛けたセネガル代表FWは、同メディアからのインタビューにクールに答えた。
「ニューカッスルで受け取った歓迎ムードは信じられなかったよ。プレーに集中できる環境作りを手助けしてくれた皆には感謝の気持ちでいっぱいだ」
「だから、サム、そして彼の家族に会いにいったこともこの感謝の気持ちを伝える一つの手段なんだ。新しい国とクラブにやってきた僕を暖かく迎えてくれた小さなサポーターに対してね」
「後、サムとジャックにはもう一つお礼を言わなきゃいけない。彼らからイースター・バニーを受け取ったんだ。最高だろ?」
(筆:Qoly編集部 T)