引退からわずか一年で監督に
5月8日、オーストラリア1部・Aリーグのメルボルン・ハートは、新監督に元代表FWジョン・アロイージが就任すると発表した。契約期間は3年間。リーグ最年少監督となる。
ジョン・アロイージは1976年生まれの36歳。迫力ある突進と勝負強さを武器に、ポーツマスやコヴェントリー・シティ、オサスナなどで活躍。オーストラリア代表としても10年以上に渡って主力として君臨した。2002年のワールドカップでは、日本との試合で止めとなる3点目を決めている。
2011年にメルボルン・ハートで現役引退後、ユースチームを率いた。そしてスパイクを脱いでからわずか1年で、プロチームの監督に就任することが決まった。
「引退したとき、まさか1年でヘッドコーチになれるとは思いもしなかった。話を貰ったときは、これはとても大きなチャンスだと思った。このチームは、リーグでもトップクラスに情熱的な若手がいるからね。難しいチャレンジになるが、今シーズン良い結果を残せると信じている。
僕は沢山の良いコーチと仕事をすることが出来た。そこからいくつかのことを学んだ。
テリー・ヴェナブルズは素晴らしい監督で、プレーヤーのベストを引き出す術を心得ていたよ。彼は誰もに自分の重要性を感じさせることが出来た。例えピッチに出ていなくても、選手たちがいつでもプレーできる準備を整えているように。
フース・ヒディンク監督は、何というかゲームの状況を読み取る『第六感』を感じる人だったね。いつも戦う準備が出来ていて、そして偉大な『サッカー脳』を持っていた。
僕は彼らを参考にしつつ、そこに自分のエッセンスを加えて行きたいね」
(筆:Qoly編集部 K)