ルーマニア リーガ1、ウニヴェルシタテア・クルージュ対CFRクルージュのクルージュ・ダービーは前半25分すぎに起こった退場劇とその後の暴力事件によりサスペンデッドとなった。

前半24分、CFRクルージュのキャプテンDFのカドゥがPKを決めると・・・

カドゥのジェスチャーに激高したウニヴェルシタテアのGKミルチェア・ボルネスクは相手キャプテンに掴みかかる暴挙にでた。

結局、トゥドル主審はボルネスクだけでなくカドゥにもレッドカードを提示したが、騒動は収まることなくロッカールームに向かうトンネル内でウニヴェルシタテアのスタッフ?がカドゥを襲撃。 CFRクルージュのヨアン・アンドネ監督が選手たちをピッチから引き上げさせる事態にもなったため、トゥドル主審はサスペンデッドを宣告した。

試合後、ボルネスクは

「この試合が重要なことはみんな分かってる。ネガティブなことも起きえるってこともね。でも、カドゥのやったことは普通じゃなかった。ヤツは広告を乗り越え、オレたちのサポーターを冒涜するようなジェスチャーをした。あれには打ち震えたよ。だから、もし2人とも退場になったら、誰も見てないロッカールームで決着をつけるぞって言ったのさ。いざってなった時にアンドネが来て『カドゥは間違ってた。ダービーをリスペクトしているし、もしあの場にいたら(カドゥの挑発行為を)止めさせた』って言われたよ」

と話した。なお、「(カドゥを)殺してやる!」と息巻いていたボルネスクだが、周りの人間に止められたためトンネル内での襲撃事件には関与していない模様。

一方、暴行を受け救急車で病院へと搬送されたカドゥは

「いまは話したくない。水曜日の朝に声明を出すことになるだろう。いま言えるのは今回の事件にショックを受けているし、失望しているということ」

とのコメントを出した。CFRクルージュの会長は「カドゥは最初の一撃をボディガード(警備員?)から貰ったあと、周りにいた人間からも殴られた」として主張し、勝ち点3を要求している。CFRクルージュは30試合を消化した時点で2位に勝ち点3差の首位に立っている。

【厳選Qoly】東南アジア最強を決める三菱電機カップで日本出身選手が躍動!活躍する日本出身の5選手を紹介