バニ・ヤス 2 - 0 パフタコール
サンゴール
アメル・アブドゥラフマン
13'
72'




Bani Yas, Pakhtakor

勝ち点8で2位のバニ・ヤス、勝ち点7で3位のパフタコール。直接対決で勝った方が生き残る分かりやすい試合は、地元で戦ったバニ・ヤスが勝利を収めた。なお、柴村直弥選手はベンチ入りしなかった。

パフタコールは序盤激しくプレスを仕掛けてきていたが、最終ラインが低くコンパクトさに欠けたため、組織としての守備力は高くなかった。

バニ・ヤスは13分にファウジ・バシールのアーリークロスからサンゴールのゴールで先制すると、その後は中盤を支配。トップ下に入ったジェステがマハラーゼのマークを外して前を向ける場面が多くなり、多くの攻撃機会を作り出した。

後半になるとパフタコールが反撃を開始する。リスクをかけて最終ラインを上げ、コンパクトさを生み出すと共に、前線に人数をかけて攻撃力をアップ。右サイドに投入された「ウズベクのメッシ」マフスタリエフが切れ味鋭いドリブルとスルーパスで攻撃をリードした。

しかしバニ・ヤスもそれに対処。早い時間で守備的MFのアメル・アブドゥラフマンをトップ下に送り込み、運動量が落ちたジェステの代わりにプレスをかけていく役割を与えた。するとこの交代が攻撃面でも結果を出した。

71分、パフタコールの大チャンスからのカウンターであった。右サイドでサンゴールがボールを収めてスルーパス。ジェステが右サイド側に飛び出してDFを振り切り折り返し。フリーでゴール前に詰めていたアメル・アブドゥラフマンがシュートを放ち、試合を決める2点目をあげた。

アル・イティハド 3 - 2 アル・アラビ
ホスニ
オンダマ
ファウジ
30'
64'
90+4'
9'
45+3'

フーヒ
フーヒ

Al-Ittihad, Al-Arabi

既にグループ首位が決まっているチームと最下位が決まっているチームの完全な消化試合は、打ち合いの展開となった。試合終了間際の得点で、ホームのアル・イティハドが勝利を収め、グループ首位の意地を見せつけた。

とはいえ内容としてはそれほどオープンではなかった。特にアル・アラビは基本的にほとんど前線から守備はせず、相手を攻めさせた状態からロングボールでのカウンターを狙っていた。

こういう展開になったのは、本来MFのフーヒがCFで高い得点力を発揮したことと、守っている割にマークが外れやすく、アル・アラビに安定感がなかったことがあげられる。

またアル・イティハド側も、トップにナイフ・ハザジではなくオンダマを起用したため、外の守備の甘さを利用しながらもクロスからは得点の可能性が低かった。それも試合を最後までもつれさせた要因であった。

フーヒの得点は二つとも見事であった。序盤に無回転シュートを見せておいて、9分に意表を突いたコントロールショットで直接フリーキックを決めた。さらに前半終了間際には、スローインからジャコがヘッドで落としたボールを豪快に叩き、ゴール左隅に突き刺した。

だが、最終的に試合をものにしたのは、中盤を支配したアル・イティハドだった。

微妙に攻撃がかみ合わないなかで、30分には左サイドからのクロスをホスニが決めて同点に。一旦突き放されたが64分にコーナーキックからのセカンドボールをカリリがヘッドで落とし、オンダマがゴールに決めて2-2に。

さらに後半ロスタイムにトゥカル⇒カリリと繋がって裏にスルーパスが通り、ファウジが飛び出して決勝点を決め、土壇場で実力の差を見せつけた。

(筆:Qoly編集部 K)

{module [170]}
{module [171]}

{module [173]}

【厳選Qoly】東南アジア最強を決める三菱電機カップで日本出身選手が躍動!活躍する日本出身の5選手を紹介