オランダ1部・ヘーレンフェーンは30日、来年1月からの加入を予定していたグアテマラ代表MFマルコ・パッパ(シカゴ・ファイヤー-USA)が今夏からチームに加わることを明らかにした。

24歳の攻撃的MFパッパは2008年7月に米MLSのシカゴ・ファイヤーへ加入。約4年間で112試合26ゴール16アシストを記録している。

当初からヘーレンフェーンは今夏からのパッパ獲得を目指し、パッパ本人とは合意に達していたがシカゴ・ファイヤーとの協議が難航。その結果、シカゴ・ファイヤーとの契約が切れる来年1月からの加入を今月13日に発表していたが、この度、両クラブ間で今夏からの移籍に関する契約を締結した。31日中に正式契約を交わす見込み。

今シーズンよりオランダのレジェンド、マルコ・ファン・バステンが指揮を執るヘーレンフェーン。しかし、この夏の移籍市場で昨シーズンのエールディビジ得点王バス・ドストをドイツのヴォルフスブルクに、EURO2012のオランダ代表FWルシアーノ・ナルシンをPSVに、また、今シーズンの開幕直後にはモロッコ代表FWウサマ・アサイディをイングランドのリヴァプールへ放出。ファン・バステンは昨シーズンまで中盤を務めたフィリップ・ジュリチッチをFWへコンバートさせるなど攻撃陣のタレント不足が深刻で、エールディビジは開幕から3試合白星なし。この発表と同じ30日に行われたUEFA欧州リーグのプレーオフ第2戦でもホームでモルデ(ノルウェー)に1-2と敗れ、2試合合計1-4で敗退が決まっている。攻撃の新戦力をいち早く欲したヘーレンフェーンと、フリーでの移籍だけは阻止したいシカゴ・ファイヤーの思惑が一致した恰好となった。

(筆:Qoly編集部 H)

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