エジプトリーグ、長期の中断で各クラブが困窮

10月15日、アフラム紙は「ザマレクの会長が、アル・アハリはエジプトサッカー連盟から脱退すべきであると主張した」と報じた。

この問題の発端は2月に発生したアル・アハリ対アル・マスリの観客暴動事件。70名以上が死亡したサッカー界最大級の惨事を受けてリーグは無期限で中断された。

エジプトサッカー協会は当初9月17日にリーグを再開することを決定したものの、暴動の被害者となったアル・アハリのウルトラスが「首謀者の裁判が終わっていない、リーグの再開は認められない」と主張し、サッカー連盟の本部を襲撃した。

それを受けて連盟は再び延期を決定。10月中旬に開幕を迎えるというスケジュールを設定したものの、アル・アハリのウルトラスはこれにも抗議し、さらに2度サッカー連盟の本部を集団で襲撃した。

まだ内務省からセキュリティの保証を受けていないこともあり、サッカー連盟はさらなる延期を決断。月曜日に再開の日時を設定せずに体制を整えていくことを表明した。

リーグが再開されない限り、クラブは収入を得ることは出来ないが、選手の給与は支払わなければならない。ただでさえ財政難が多いエジプトのクラブにとっては致命的な状況である。

この泥沼の状況に、アル・アハリのライバルでエジプトリーグの強豪として知られるザマレクの会長マフムード・アバス氏は「アル・アハリは脱退させるべきだ」と話した。

「アル・アハリの圧力に起因するリーグ再開の遅延が再び起こった場合、アル・アハリを連盟から脱退させるべきだ。

スポーツ省が国内リーグを整備できなければ、我々が選手の給与を賄えるように、彼らは1200万エジプトポンドの賠償金を支払わなければならないと考えている」

(筆:Qoly編集部 K)

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