昨日、PKを3回連続で止めたボリビアのGKについてお伝えしたが、今日はブラジルのキーパーについての話をお届け。
年末のシーズン終了にむけそろそろ佳境を迎えつつあるブラジル全国選手権、32節ではともに降格を争うアトレチコ・ゴイアニエンセとスポルチ・ヘシフェが対戦。迎えた前半、相手の突破をエリア内で止めてしまったスポルチにPKのピンチが到来するも・・・
見事にPKを防ぎ、両手を掲げて神に感謝するGKサウロは涙目・・・。試合は後半に先制したスポルチがその1点を死守してアウェーで貴重な勝ち点3を手にした。
スポルチには35歳の正GK、マグラォンがいるが、その彼が負傷したことで、ここ2試合は23歳と若いサウロがゴールマウスを守っていた。(出場自体は6試合)
試合後、自身もGKとしてプレーしセレソンでの経験もあるスポルチのセルジオ・ゲデス監督はサウロのプレーを賞賛。さらに、地元に戻ったサウロは空港でファンから熱い歓迎を受けた。
この熱狂についてテレビ番組で聞かれると 「空港の受付スタッフまで僕の名前を叫んでいるのには驚いた。それに、50人くらいから一気に話しかけられたり、みんな僕と話したがっていたよ」、「ヴィトーリア戦でゴールを決めた時と同じような感じだった。みんなが賞賛してくれた。これが続くといいね」とコメント。
【ヴィトーリア戦でのゴール。この後・・・】
(※昨年1月のヴィトーリア戦の後半アディショナルタイム、サウロは決勝のヘディングシュートを決めるも、その直後に足を痛めて退場。交代枠を使い切っていたチームはフィールドプレイヤーがゴールを守りなんとか逃げ切った。その時もサウロは泣きながらピッチを後にしている。その様子は記事↓の動画で)
「散々みんなにその涙について言われたよ。(ヴィトーリア戦後)すぐにみんながやってきて滅茶苦茶からかわれた。もう落ち着いたけどね。大事なのは僕がPKを止めてチームを助けたこと」 と話す一方、「マグラォンのことは本当に尊敬しているし、ここには彼の歴史があることも知ってる。監督の求めることをやるだけで、もしベンチに戻れと言われても何の問題もないよ。マグラォンは僕のアイドルだし、彼を間近で見れるのは嬉しいんだ」と同僚への気遣いも忘れなかった。
降格争いの真っただ中にある本人は必死だろうが、なかなかいいネタキャラの持ち主である。
【今回出演したテレビ番組。3:58~に泣きながら退場するシーン】
(筆:Qoly編集部 I)