イギリスの『The Telegraph』などは26日、プレミアリーグのアーセナルがadidasと年間2500万ポンド(約32億円)のキットサプライヤー契約を準備していると報じた。
アーセナルはNikeがサッカーに力を入れ始めた初期、アメリカW杯直後の1994-95シーズンからNikeのユニフォームを使用。今季で19シーズン目を迎える“古参”である。ただ、現行の契約は2014年までとなっており、契約金は年間1300万ポンド。そのほぼ2倍という金額はクラブにとって非常に魅力的なものだろう。また、Nike以前はadidasと契約していたため、オールドファンのグーナーにとっては三本線入りのユニフォームもあまり違和感がないかもしれない。
今夏のロンドン五輪で大会公式スポンサーを務めたことにより、イギリスでの存在感を高めたadidas。ただ、今季のプレミアリーグは5チームと最大勢力ではあるものの、今年リヴァプールがWarrior Sportsへ移ったため、チェルシーを除けばストーク、サンダーランド、スウォンジー、WBAとやや小粒。“次なる一手”としては頷ける話である。
なお今回の報道では、アーセナルと同じくロンドンを本拠とするフラムもadidasとの契約が間近と伝えられている。そうなった場合、adidasのロンドン(チェルシー、アーセナル、フラム)対 Nikeのマンチェスター(ユナイテッド、シティ)といった構図も見えてきそうだ。
“ワーストユニフォーム”の常連、アーセナルの1991-93アウェイもadidas製。