カップ戦決勝で英雄になった守護神
このほど行われたコレカミノス対ドラドスのコパ・メヒコ決勝戦は劇的な試合展開となった。
2部リーグのチーム同士の対決となった試合は開始早々にドラドスが先制するも、その後コレカミノスが逆転。ドラドスは前半に1人、後半にも1人退場者を出し9人で同点ゴールを目指すなか、迎えた後半アディショナルタイム、コーナーキックのチャンスを得ると・・・
守護神アルフレド・フラウストの起死回生のゴールで2-2の振り出しになった試合の行方はPK戦に委ねられることになったが、ここでもヒーローになったのは29歳の守護神だった。
コレカミノスの4人目がシュートを外すと、ドラドスの5人目としてキッカーに立ったフラウストが見事にネットを揺らして、ドラドスに初優勝をもたらした。
ブッフォンと同胞のGKオスワルド・サンチェスを崇拝しているというフラウストには取材が殺到したようで、興奮もあり眠れなかったようだが、いまは本当に幸せな気分で今後の夢は1部リーグでプレーすることと語ったという。 また、あのゴールは偶然ではないようで、FWとしてプレーした兄のエミリオから色々な技術を教わったとも話した。
その一方、チームがここまでこれたのは39歳のベテラン、元メキシコ代表FWクアウテモク・ブランコの影響も大きかったようで「誰かが彼のようにプレーするのは難しい。なにせもうすぐ40歳なのに21歳みたいにピッチを走るんだからね。なぜ彼がフットボールを辞めないのが分かるってもの」、「クアウテモクはメキシコのフットボールで歴史をつくった選手だし、僕のアイドルでもあるんだ」とも述べた。
そんなフラウストは今季からチームに加わった選手でもあり、ドラドスのラミレス監督は「彼を説得して我がチームでプレーさせるのには苦労した。リーグの他チームからも多くのオファーがあったからね。(彼は)2部リーグでベストなGKのうちの1人さ」と満足げに語ったそう。
【マッチハイライト、フラウストの決勝PKは12:48~】
(筆:Qoly編集部 I)