昨季終わりでスコットランド1部のハーツを退団した元チェコ代表MFルディ・スカーツェルは今季は無所属が続いていたが、数週間のトライアルを経て先週末に同じくSPLのダンディー・ユナイテッドと短期契約を締結。週末に行われたセント・ミレン戦にさっそく途中出場して、新天地デビューを果たしたのだが、33歳のレフティーが選んだ背番号が物議を醸しているようだ。
スカーツェルはハーツ時代の昨季に優勝を果たしたハイバーニアンとのスコティッシュ・カップ決勝のスコア(スカーツェルも2得点をあげ5-1でハーツが勝利)にちなんで51番を選んだのだが、これがハイバーニアンファンから反感を買っているというのだ。
この件についてダンディーのピーター・ヒューストン監督はヒブス(=ハイバーニアン)ファンに謝罪した。
「誰かをかき乱すことは私のやり方ではない。私はいくつか番号を選べるといって、彼は51番を求めた。私の事をナイーブと呼んでもらって構わないが、ギャリー・フーパー(セルティックFW)は88番だし、ヴィクター・ワニャマ(セルティックMF)も67番をつけてる。51番が5-1(のスコア)だとは思いもしなかった。私の言うことを信じて欲しい」
「背番号はすぐに登録され、一度登録したものを取り消すことはできない。ヒブスのファンに謝罪する。もし事情を知っていたなら、彼にその番号を与えることはしなかった。ヒブスは素晴らしいクラブだ」
「ルディは1月末まで我々とともにいる。彼は是非キープしたい選手だということを私は承知している。彼は交渉事においても素晴らしかった。ハーツ時代にはほど遠い給与だからね。彼は何よりプレーすることを欲してた。私の間違いは彼に51番を選ばせてしまったことだ」
一方、当のスカーツェル本人はあまり気に留めていないようで、
「(ダンディー・)ユナイテッドのサポーターが(51番をつけることを)OKしてくれて嬉しいね。単なる番号じゃないか、今回のことは全てバカげてると思うね」
「ヒブスのことは気にしてない。俺が気にするのはユナイテッドのことで、クラブのために全力を尽くすことを分かってもらえるだろう・・・それだけだよ」
「俺にとってハーツは過去のことさ。それについては話したくない。ユナイテッドのことに集中しているし、ベストを尽くすつもりだ」と話している。
彼が1月以降も51番をつけてダンディーに留まるのか、それとも他のクラブへ移籍することになるのか。もし後者となった場合は彼の選ぶ背番号に注目が集まりそうだ・・・
(筆:Qoly編集部 I)