エジプト、ようやくリーグ再開に漕ぎ着けるか
11月15日、エジプトサッカー連盟(EFA)は「内務省はエジプト・プレミアリーグを12月の初冬に再開すると公表した。10日以内に新たな会議を開く予定である」と公式サイトで発表した。
この決定は、エジプトスポーツ大臣であるアル・アムリ・ファルークと、内務大臣アハマド・ガマルディンとの会談の中で定められた。会談の後、アル・アムリ・ファルーク氏は記者団に対してこう語ったとアフラム紙が報じている。
「エジプトプレミアリーグのレギュラーシーズンがまもなく始まる。我々はチュニジアのように、2グループに分けてリーグ戦を分割する事を考えている。アル・アハリ、ザマレクがそれぞれのグループに入ることになる。
現在我々は、ファンの数を最小限にするために、チーム数を削減する方法を議論している最中である」
エジプト・プレミアリーグは、今年2月のアル・アハリ対アル・マスリの試合で発生した暴動事件の影響を受けて中断。サッカー界最大規模となる70名以上の死者を出した大惨事により、既に元凶となったサポーターを抱えていたアル・マスリはリーグから排除されている。
当初は10月17日に再開すると予定されていたが、アル・アハリのサポーターグループが「主犯の裁判が終了するまでリーグの再開は認めない」と主張してサッカー連盟の本部を襲撃し、多くの被害が出た。さらにセキュリティの問題から内務省の許可が出ず、さらに1ヶ月程度の延期を発表したものの、アル・アハリのサポーターグループは再び2度本部を襲撃した。
結局再開は無期の延期となり、収入を得る手段を失った各クラブが困窮。ザマレクの会長は「これ以上延びるようであれば、アル・アハリを排除すべき」と発言し、クラブ間の軋轢も生まれた。今月2部、3部リーグは再開されたものの、プレミアリーグに関しては未だに予定が決まらない状態となっていた。
(筆:Qoly編集部 K)