新戦力はこの中から?

イングランドの多くのマスメディアは、リヴァプールが今冬の移籍市場にて新たな戦力を招くことは確定事項と考えているようだが、特にブレンダン・ロジャーズ監督お気に入りの“獲得候補”として取り上げられているビッグネームがこの7名だ。アメリカの人気Webサイト『bleacher report』がまとめた分析を元にその顔ぶれを見ていこう。

ジェフレン(24):スポルティング

4-3-3システムの完成を目指すブレンダン・ロジャーズ監督は、局面を打開できるサイドアタッカーの獲得の必要性を考えているようだが、その中で候補に上がっているのが、バルサ育ちの元スペインU-21代表ウィンガーだ。バルセロナでは、便利屋として起用されるなど、本領を発揮したとは言えず、昨季に加入したスポルティングでも怪我の影響で評価を落としたが、今季はここまでハイパフォーマンスを維持。リヴァプールはレンタル移籍を含めた獲得を検討しているようだ。

ウィルフレド・ボニー(24):フィテッセ

14試合で13得点とエールディビジで得点王レースを快走するパワフルなストライカーにもリヴァプール移籍のチャンスが訪れるか。アンディ・キャロルをウェストハムに貸し出していることもあり、センターフォワードの人材不足に嘆くロジャーズは、移籍金800万ポンドと具体的なオファーを既に用意したとも言われている。

パブロ・アルメロ(26):ウディネーゼ

獲得の優先順位としては決して高くないだろうが、左サイドバックの強化候補に挙げられていると目されているのがこのコロンビア代表DF。ホセ・エンリケが信頼に値する働きを見せているとはいえず、右サイドバックのグレン・ジョンソンを試すなど、左サイドバックは一つの不安点になりつつあり、可能であれば招き入れた人材であることは間違いない。ただ、同様にユヴェントスも興味を示していると言われ、大金が必須となる獲得レースになる恐れも。

ソン・フンミン(20):ハンブルガーSV

昨季のブンデスリーガ前半戦において「最優秀若手賞」を獲得し、その後のアジアカップにも参加するなど、急速的にその名を高めたソン・フンミンだが、今季もブンデスリーガで6ゴールを記録するなど覚醒は止まらず。“コリアン・エクスプレス”と称されるようにスピードに乗ったプレースタイルを特徴としているが、得点力も非凡であり、3トップには打ってつけのタレント。『Metro』の報道では、リヴァプールは移籍金800万ポンドを見積もっているようだが、ドルトムントやアーセナルも関心との噂も。

ダニエル・スターリッジ(23):チェルシー

おそらく、今回の候補の中で、最もリヴァプールへの移籍が有力視されたのは彼だろう。一時期はチェルシーでレギュラーポジションを掴みかけたが、システム変更に伴いロベルト・ディ・マッテオからは冷遇され、シーズン中には「本人も移籍を決断した」との報道も。しかし、ディ・マッテオが解任され、ラファ・ベニテスの就任が発表されたことにより、状況が一変することは考えられ、移籍説が消滅する可能性はあるだろう。

セオ・ウォルコット(23):アーセナル

自身が希望するポジションではなかなか使われず、スタートからの出場も難しい現状を憂い、さらに、アーセナルとの契約延長話は停滞と、退団を予想する要因には困らない状況。自身は「退団が決定的になった」との話を否定しているが、「既に自宅を売却した」とのニュースが報じられるなど、形勢は変わらずである。なお、ロジャーズは予てよりその動向を追っていると言われるが、国外クラブからの関心も届いており、移籍実現の算段は付いていない。

ジュゼッペ・ロッシ(25):ビジャレアル

現在、リハビリの真っ最中であり、復活は来年3月になると目されているが、「ギャンブル覚悟でリヴァプールが獲得に動く」という話が浮上するなど、ここにきてリヴァプール移籍説が強みを増している。しかし、プレミアリーグでの経験があるとはいえ、故障明けのパフォーマンスに信頼を置けないことを考えると、非現実的な話か。ちなみに、イタリアでは「既にインテルと個人的な契約内容は合意に至っている」と報じられている。

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