Indonesia
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2
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1-1
1-1 |
2
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Laos
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マイティモ ヴェンドリー・ロナルド |
43' 89' |
得点者
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30' 80' |
カムペン・サヤヴッティ ケオヴィエンペト・リスティデス |
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木村浩吉監督率いるラオスが、優勝候補のインドネシアを相手に健闘。勝利まで後一歩と迫ったが、最後に追いつかれてしまい金星を逃した。
予選では4バックで戦っていたラオスであるが、ここで3バックを採用。2トップに対して3枚のCBを合わせ、サイドをやられても中に人が足りない状況にしないことが重視されていた。インドネシアの強みであるサイドアタックに対応したものだろう。
しかし序盤はピンチの連続で厳しい展開だった。特に左サイド、ソパとコヴァンが軽いプレーで何度もやられ、決定的な場面を作られた。だが、最初の20分を耐えきったのは非常に大きかった。
20分を過ぎると徐々にインドネシアの攻めに慣れ、ラオスのプレーに可能性が生まれてきた。23分にはカウンターから高い技術を持つスカポンの反転で決定的なチャンスを生み出し、反撃の糸口を掴む。
そして28分、ヴィサイのミドルレンジのスルーパスに飛び出したヴィラユートがプラセチャに倒され、PKを獲得。これはさらに相手GKを退場に追い込む大きなワンプレーとなった。カムペンがシュートも決め、数的優位とリードを同時に手にすることに成功した。
だが33分にソパがアンディクを蹴り、ラオスも退場者を出してしまう。4バックに変更してペースを掴み始めたラオスにとって、これは大きな自滅だった。
前半終了間際にはコーナーキックの連続から守備が崩壊。1発目のノヴァンのヘッドはセンパチャンが何とか掻き出したが、次は止められず。バンバンのヘッドがクロスバーに当たったところをマイティモに触られ、ゴールを破られた。
後半のラオスは、試合内容についてはかなり向上した。前半は押し込まれるばかりであったが、後半は自分たちでボールを繋いで組み立て、スカポンとカムペンが近い位置を取ってカウンターの基点となった。ラオスはもともと運動量と技術にかけては東南アジアのトップレベルと比べても遜色ない。勇気を持って戦うことでペースを掴んだ。
そしてオープンに攻め合う中、80分に追加点を奪取する。途中出場のケオヴィエンペトがフォアチェックでボールを奪い、そのままの勢いでペナルティエリアに侵入、思い切りよくゴールに決めた。
だがラオスが東南アジアのトップレベルと差があるのは、フィジカルの強さ、集中力の欠如や詰めの甘さ。前半の無駄な退場劇もそうだが、終盤にもこれが仇となった。後半ロスタイムに入るか入らないかというタイミングでアンディクにシュートを許し、これをセンパチャンが正面に弾いてしまう。反応したヴェンドリー・ロナルドに詰められ、最後の最後で守備が決壊した。
(筆:Qoly編集部 K)