ブランキーニョ、ケンペスを超える存在にもなり得るか

「月曜日にブラジルに戻って、その後、一年間のローン移籍で日本(セレッソ大阪)に行く予定だ」

メキシコの現地マスメディアに対してそのように語ったのが、ティグレスに所属するブラジル人FWエジノ(29歳)である。

アヴァイ出身の元ブラジルU-20代表はユース時代に脚光浴びた後、2002年にオランダのPSVに青田買いをされるが、ここでは全く目が出ず、1シーズンでチェコのヴィクトリア・プルゼニに。さらに、その一年後にはポーランドのヴィスワ・クラクフへ移るなど、順風満帆なキャリアを送ってきたとは言えず、今回の「極東行き」も「(いい条件での)移籍先を見つけることができなかったために実現した話」とみるのが自然だろう。ポルトゲーザ、コリンチャンスなどブラジル国内ではそれなりの結果を残してきたが、2012年に加入したメキシコのティグレスでは本領発揮とはいかず、「メキシコでの生活に馴染むことができず、ブラジル復帰を強く望んでいた」というのが現地での見解である。

つまり、言い換えるならば、「ブラジル国外でのプレーには不安がある」といういわくつきのタレントであるということだ。

しかし、何もすべてを批判的に捉える必要はない。そのプレー自体は評価を与えるレベルにあるからだ。

プレイスタイルは、「トップ下兼セカンドストライカー」という選手で、バイタルエリアでのチャンスメイク、冷静なシュートと決定力の高さは好印象。過去には左サイドバックとしてプレーした経験もあるが、おそらく、セレッソ大阪では、杉本健勇を支えるセカンドトップ、もしくは、4-2-3-1の「3」のところで起用されることが濃厚。また、守備意識、パスを出した後の動き出しなど、ボール外でも労を惜しまない、勤勉さも持ち合わせたタイプであるため、日本の環境に慣れさえすれば、きっちりと仕事を果たしてくれる可能性は高い。

来週にはセレッソ大阪側から公式発表される見通しだが、サポーターは楽しみに待ってみてもいいかもしれない。



(筆:Qoly編集部 T)

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