8日に行われた試合でサンパウロとの同国対決を制し、コパ・リベルタドーレスのベスト8進出を決めたブラジルのアトレチコ・ミネイロ。その快進撃を支えるのがロナウジーニョと、そして“小さな魔術師”のベルナルジだ。
現地ではベルナル、ベルナールとも呼ばれるベルナルジは現在20歳。アトレチコ・ミネイロの下部組織出身で、2010年にローン先のデモクラタでプロデビュー。2011年にはアトレチコのレギュラーに定着すると昨年11ゴールを記録し、チームの2位躍進に貢献した。公称162cmと世界的に見ても最も小さい部類に入る体格だが、むしろそれを長所に狭いスペースを華麗なテクニックと機動力抜群のドリブルでぐいぐい切れ込む左サイドのドリブラーである。昨年の全国選手権グレミオ戦で見せたシャペウからのアシストは記憶に新しいところであろう。代表レベルではロンドン五輪こそルーカス、ネイマールら同タイプのライバルが多いこともあり落選したが、既に昨年A代表デビューを飾っており、今年更なる飛躍が期待される。
そのベルナルジ。最近、バイエルンへの移籍が決定したドルトムントのMFマリオ・ゲッツェの後釜候補に挙がっており、ドルトムントは移籍金16億円を準備しているとも報じられている。自らドリブルで仕掛けるサイドアタッカーのベルナルジは、人を活かすゲームメイカーのゲッツェとは少しタイプが異なるうえ、小柄ながら強靭なゲッツェに比べるとドイツでやっていくにはやはりフィジカル面が気になるところだが、個人の打開力は既に世界でも有数のレベルにあり、もし加入が決まれば楽しみである。
そのベルナルジのプレーを今からチェックしておこう。