5月24日、ロイター通信は「UEFA年度総会が開かれ、ジブラルタルのUEFA加盟申請が許可された」と報じた。

ジブラルタルはこれによってUEFAの54番目の加盟協会となり、2014年のUEFA U-17選手権、およびUFEA U-19選手権の予選から参加することとなる。また、EURO2016の予選に向けて、ジブラルタルは8000人収容のナショナルスタジアム(国ではないが…)を建築する予定であるという。

イベリア半島の南東部に位置する小さな地域であるジブラルタル。かつては陸続きのスペインが支配していたが、1700年代からイギリスの海外県(植民地)となっており、両国の間では現在でも領有権争いが存在する。

ジブラルタルは1999年に最初の加盟申請を行ったものの、スペイン協会が競技からの撤退をほのめかして強く反対したことによって頓挫。2007年に再度申請を行っていたがこれも同じく認められず、一昨年スポーツ仲裁裁判所(CAS)に訴えを起こしていた。

なお、領有権を主張しているスペインは、今回もジブラルタルの加盟には反対の意向を示しており、UEFAはこの両国の対戦を組まないように抽選する予定だという。

ロイター通信

ギャレス・ラテン ジブラルタルサッカー協会会長

「我々にとって大きな瞬間である。これはジブラルタルサッカーにおける次の章を読み進められることを意味する。

ジブラルタル代表で誰がプレーできるか選別ができるだけのガイドラインは作っている。選手はここで生まれ、ここで育ち、いくらかの居住期間を経ていなければならない。

我々は14年間これを達成しようと動いてきた。ジブラルタルの社会にこれを提供したいと願ってきたし、プロになるチャンスを与え、子供たちを成長させていきたい。それは常に最大の目的になっているんだ」

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