ロベルト・マンチーニ監督を解任し、新監督としてマヌエル・ペジェグリーニを迎えるマンチェスター・シティ。プレミアリーグ連覇は逃したものの、世界屈指の資金力を誇るクラブがリーグ戦のメインロールを演じるクラブとなった事に異論の余地がないだろう。人気ブログ『CAUGHTOFFISDE』は来季のプレミアリーグ王座奪還に燃えるシティがターゲットとすべき10人の選手を紹介しているのでご紹介しよう。
エルナネス (ラツィオ/ブラジル)
サン・パウロから2010年にラツィオに加入したMFは瞬く間に才能を発揮し、セリエA屈指のMFに成長した。ブラジル代表MFは攻守に存在感を発揮する存在であり、2012-13シーズンは14ゴールを奪っている。28歳のMFはシティの獲得候補の1人と言われ続けてきたが、既に獲得が決まったシャフタール・ドネツクのフェルナンジーニョと素晴らしいコンビを築くのではないだろうか。また、エルナネスの存在はヤヤ・トゥレの負担を軽減させる事ができるかもしれない。なお、移籍金としては2000万ポンドが必要と見られている。
チアゴ・アルカンタラ (バルセロナ/スペイン)
欧州のトップクラブがその去就に注目しているのが若きスペイン代表MFだ。チャビ、アンドレス・イニエスタ、そしてセスク・ファブレガスなどバルセロナを支える名プレーヤーの存在によって、輝かしい才能はベンチで出番を待つ事を余儀なくされている。チアゴ本人も将来については思案しているようであり、カンテラ出身とはいえ獲得の可能性はゼロではないだろう。22歳のMFに興味を示しているのはマンチェスター・ユナイテッド、バイエルン・ミュンヘン、そしてレアル・マドリーと言われている。シティが獲得する事ができれば、同胞のダビド・シルバと良い関係を築けるのではないだろうか。
ポール・ポグバ (ユヴェントス/フランス)
マンチェスター・ユナイテッドが契約更新に失敗したフランス人MFは昨年の夏にフリートランスファーでユヴェントスに加入した。そして1年経ったいま、世界で最も将来を嘱望されるMFの1人に数えられるようになっている。1700万ポンドと評価されるポグバについてはアーセナルも獲得を望んでいるという。ユヴェントスも早々に手放すつもりは無さそうだが、「第二のパトリック・ヴィエラ」と呼ばれる大型MFは長期的な視野でヤヤ・トゥレの後継者となるはずでありエティハド・スタジアムへ是非とも連れていきたい選手だろう。
アンヘル・ディ・マリア (レアル・マドリー/アルゼンチン)
新監督に就任予定のペジェグリーニが好んでいると言われているのがアルゼンチン代表のサイドアタッカーだ。ディ・マリアは卓越したスキルとゴール、アシストの能力をリーガ・エスパニョーラで証明しており、自らの価値を立証し続けている。選手本人は移籍についてそれほど興味が無くサンチャゴ・ベルナベウでの生活に満足しているようだが、移籍市場ではレアル・マドリーが獲得を狙う選手とのトレード相手として度々名前が浮上しておりその存在がアンタッチャブルというわけでは無さそうだ。シティはすでにセビージャからスペイン代表MFはヘスス・ナバスを獲得しているが、ジェイムズ・ミルナーやサミア・ナスリよりもワイドな位置でプレーできるディ・マリアの方がシティにとっては良いオプションになるのではないだろうか。
アディル・ラミ (バレンシア/フランス)
移籍マーケットで高く評価されているのはバレンシア出身のフランス代表DF。コロ・トゥレがリヴァプールへ移籍し、ジョレオン・レスコットも移籍の可能性があり、シティとしてはヴァンサン・コンパニ、マティヤ・ナスタシッチと共にコンビを組ませる選手としてラミをリストアップしていると言われている。しかし、当然の如く他の欧州列強もラミの存在を認識しており獲得に興味を示しているようだ。27歳のDFにはアーセナルとマンチェスター・ユナイテッドが興味があると言われている。
ぺぺ (ポルトガル/レアル・マドリー)
ラミに続くオプションとして考えられるのはレアル・マドリーの守備の要であるぺぺだ。ポルトガル代表DFはサンチャゴ・ベルナベウで最も安定したDFであるが、既に30歳を迎えており移籍の可能性は少なくないだろう。シティは既に2000万ポンドで獲得を狙っているとも言われている。レアル・マドリーはチェルシーのダヴィド・ルイスを補強候補としているとも言われており、ぺぺの移籍金収入を見越せばレアル・マドリーに取っても悪くない取引といえるだろう。
イスコ (マラガ/スペイン)
欧州列強がこぞって獲得を望むのがマラガのスペイン代表MFだ。21歳のまばゆい才能をシティと共にチェルシー、PSG、レアル・マドリーが必死に追いかけている。イスコを獲得できればダビド・シルバ依存から開放されると見られており、是が非でも獲得したい選手と断言して良いだろう。2800万ポンドの移籍金が必要と言われているが、シティにとっては何ら問題の無い金額だ。また新監督がイスコを指揮してきたペジェグリーニである事も力強い援護となるだろう。
マルコ・ロイス (ドルトムント/ドイツ)
若手が躍動するボルシア・ドルトムントにおいて多くのクラブと噂になった選手の1人がマルコ・ロイスだ。バイエルンの3冠を許してしまったシーズンではあったが、ウェンブリーで行われたチャンピオンズリーグファイナルにおいてロイスを見守っていたのがマンチェスター・シティであると言われている。ドイツ代表MFの獲得には3200万ポンドが必要とも言われているが、24歳という年齢や18ゴール、11アシストの活躍を見れば納得できる金額だろう。最も一番の問題はマリオ・ゲッツェ放出に揺れるドルトムントから主力選手を引き抜く事が可能か、という事だ。
ズラタン・イブラヒモヴィッチ (PSG/スウェーデン)
新クラブであるPSGでも素晴らしいシーズンを送った優勝請負人だが、本人は既にクラブを去る事を望んだと報じられた事で、チェルシーとマンチェスター・シティがその移籍先候補としてメディアを賑わせている。カルロス・テベスとエディン・ジェコの移籍が濃厚なシティに取っては信頼できるアタッカーを獲得することが急務だが、獲得を熱望してきたナポリFWエディンソン・カバーニはチェルシー行きが濃厚とも言われている。カバーニに劣らない選手といえばスウェーデン代表FW以外にいないだろう。
エディンソン・カバーニ (ナポリ/ウルグアイ)
現時点で世界最高のストライカーの1人であることは疑いようがない。この数年得点を量産してきたウルグアイ代表は今夏移籍する事が濃厚である。既にチェルシーが合意に達したという報道もあるが、シティもナポリが獲得を望むエディン・ジェコを取引の一部に含める形で対抗していると言われている。レアル・マドリーも26歳のストライカーに興味を示しているが、移籍金を満額支払うつもりはないと言われており既に一歩交代した感は否めない。将来を託せるストライカーとして、またセルヒオ・アグエロのパートナーとしてナポリのエースを迎え入れたいところだが、情勢は日増しに難しくなっている。