アフラム紙は「トーゴ代表のMFアレクシス・ロマオ、FWセルジュ・ガクペをはじめとした数人が、金曜日に行われるワールドカップ予選への参加を拒否することを発表した」と報じた。

トーゴ代表は9日に行われたホームゲームでカメルーンに2-0と快勝し、ワールドカップ出場権獲得の希望を残す大きな結果を出した。そして今週金曜日、リビアとのアウェイゲームに臨むことになっていた。

しかしその晩、アレクシス・ロマオは自身のツイッターで「重要な発表がある」と話し、このように続けた。

Twitter

アレクシス・ロマオ

「金曜日、リビアでの試合に挑戦しなければならない。しかし僕自身はどうしようか必死に考えた。2010年、僕はアンゴラのアフリカネイションズカップで酷い体験をした。もう家族に新しい不安を与えたくはないんだ。

僕がリビアに行かないことを決めても、トーゴの人々がこれを理解してくれることを願っている。人間の生命は、サッカーの試合よりもずっと重要なんだ」

ご存じの通りトーゴ代表は2010年、アフリカネイションズカップのために訪れたアンゴラのカビンダ地区において武装勢力の襲撃を受け、大会を辞退した。ロマオはその経験者の一人である。

この事件ではチームバスの運転手、アシスタントマネージャー、メディア役員の3名が死亡し、選手ではDFセルジュ・アカクポ、GKコジョヴィ・オビラレの2名が銃弾を受けて負傷。一度は死んだとも報道されたほどの重傷を負ったオビラレは、奇跡的に一命はとりとめたものの足に障害が残ってしまい、サッカー界を離れることを余儀なくされた。

そして、リビアのトリポリでは8日に民兵組織とデモ隊が衝突し、31名が死亡する事件が発生。これを受けてFIFAはセキュリティ上の懸念から開催地をベンガジに移すことを発表していた。

ロマオは続けてこのように投稿している。

Twitter

アレクシス・ロマオ

「トリポリとベンガジに何の違いがあるというのか。僕の心が変わるとすれば、それを決めたFIFAの職員が一緒に来ると宣言した場合だけだよ」

また、これを受けて同じトーゴ代表のチームメイトであるセルジュ・ガクペはフランスのラジオの取材に対してこのように話し、同じ方針の選手がいることを明らかにしている。

アフラム

セルジュ・ガクペ

「危険な環境でサッカーの試合をやることに、自分の生命を賭けるほどの価値はない。チームの何人かの選手が、私と同じ考え方を持っている」

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