目前に迫ったFIFAコンフェデレーションズカップ2013。人気サイト『bleacher report』のライター、アレックス・リチャーズが「開幕前のコンフェデレーションズカップベストイレブン」をピックアップしているので簡単にご紹介しよう。


GK ジャンルイジ・ブッフォン (イタリア/ユヴェントス)

おそらく15年は世界最古級のGK。35歳になったが、背中の継続的な痛みも取れた。128試合の代表キャップは世界的にも個人的にもクラブレベルでも名誉な事であり、ユヴェントスの牽引者は今も強くなり続けている。かつて魅せたような素早い動きや華やかしさは見られないが、息を呑むようなセービングは35歳の今もなお健在だ。しかし、最も重んじるべきは彼の経験と抜け目ないポジショニングセンスだ。 

RSB マキシ・ペレイラ (ウルグアイ/ベンフィカ)

リーグ戦では2位、ポルトガルカップもヨーロッパ・リーグも3位に終わり、ベンフィカを牽引するペレイラはクラブレベルでは良いシーズンの終わり方を出来なかった。そして、彼は最も過小評価されたサイドバックの一人のままだ。2010年のワールドカップと2011年のコパ・アメリカの双方におけるウルグアイ代表の成功における中心部には、タフなタックルを繰り出すDFであり、代表キャップ75を有する彼の名前が刻まれている。彼のフレキシブルなポジショニングセンスはオスカル・タバレスが4-4-2、3-4-3、5-4-1という異なるフォーメーションを使用する際の鍵となっている。

CB チアゴ・シウヴァ (ブラジル/PSG)

PSGのDFでありブラジルのキャプテンはルイス・フェリペ・スコラーリのチームの心臓部に鍵をかけている。セレソンは今も自らのスタイルを模索しているが、ホームのサポートを満足させる為にも少なくとも決勝まで残る必要がある事はチアゴ・シウヴァは理解している。ネイマールはブラジル人の希望だが、チアゴ・シウヴァは心臓部だ。もしブラジルがコンフェデレーションズカップでサポーターたちを満足させるとすれば、チアゴ・シウヴァがその鍵を握る存在になっているだろう。

CB セルヒオ・ラモス (ブラジル/レアル・マドリー)

駆け上がるサイドバックから制圧するセンターハーフへ。セルヒオ・ラモスはスペイン代表の守備陣の中枢へ比較的容易く移動してきた。代表102キャップと共に、スペインの2度の欧州制覇、そしてワールドカップ制覇をプレーしてきたラモスは、今年、そして来年の夏のブラジルに登場する予定だ。27歳の多才なDFは更なるDF統率の経験や能力に磨きをかける事で最盛期に向かっていくべきである。

LSB マルセロ (ブラジル/レアル・マドリー)

レアル・マドリーの左サイドバックにはまだ守備面での実力に疑問符が残っているかもしれない。しかし、マルセロと同じポジションで攻撃面で同じレベルにあるプレーヤーは2,3人しかいない。彼の集中力は時折疑問であるが、トランジションにおけるスピードやポゼッションのクオリティが彼をブラジル代表で重要な選手の一人にしている。彼とネイマールの連携はセレソンの生命線である事を今月証明するだろう。

DH アンドレア・ピルロ (イタリア/ユヴェントス)

熟成されたワインのようにアンドレア・ピルロは年齢を重ねるごとに良くなっていく。ミランは2年前にフリートランスファーで彼を手放した事をどれほど後悔すべきだろうか。ピルロは現在もアッズーリの重要な部分を担っており、彼の落ち着きやパスの能力はチェーザレ・プランデッリの中盤の中心である。10年以上、アッズーリはこのプレーメーカーと共に素晴らしい時を過ごしてきた。2006年ワールドカップ準決勝と決勝におけるマン・オブ・ザ・マッチ、そして、EURO2012における3度のマン・オブ・ザ・マッチがそれを証明している。

DH セルヒオ・ブスケツ (スペイン/バルセロナ)

セルヒオ・ブスケツのプレーの全てが規格外であり、おそらく現在世界最高の守備的MFに目前に迫っているだろう。24歳で54キャップを有するプレーヤーへの最大の賛辞は彼が出場していないときに彼の存在気づくという事だろう。危険が起きる前に察知しインターセプトかタックルを試みる。ボールが味方にある時は常にボールを受けられる場所にポジションを取り、できるだけ味方に時間とスペースがあるタイミングでパスを送る事ができる。ピルロのように大きな視点で見ており、常に先を読んでいる。彼が起用できない時、クラブも代表も同じチームではない。

OH アンドレス・イニエスタ (スペイン/バルセロナ)

スペインが大舞台で魔法の瞬間を生み出す時、彼らが頼りにするのはアンドレス・イニエスタである。29歳のイニエスタは既に手に入れられるほとんどのものを勝ち取ってきた。バルセロナのMFのに取ってはコンフェデレーションズカップは違う賞を手にする機会である。スペインのファンたちは2010年のワールドカップ決勝でゴールを決め、昨年の欧州選手権の決勝でマン・オブ・ザ・マッチとなったイニエスタから更なるビッグトーナメントを期待している。

OH 本田圭佑 (日本/CSKAモスクワ)

オーストラリア戦での堂々としたパフォーマンスはロスタイムにペナルティーを決めた瞬間に最高潮に達し、来年の夏にワールドカップが行われるブラジルでの日本の居場所を確保した。CSKAモスクワのMFは42キャップで14ゴールを誇り、アルベルト・ザッケローニの元で青きサムライの中央から企図され繰り出される彼の能力が、彼を輝かせた。日本がグループステージを通過するには、まだ26歳であり母国で「皇帝圭佑」として知られる本田が影響を及ぼすしかない。時折繰り出される彼の強力な左足が助けになるかもしれない

FW ルイス・スアレス (ウルグアイ/リヴァプール)

彼を好む人、彼を嫌う人、ルイス・スアレスが間違いなくファンタスティックなサッカー選手である事は疑いの余地がない。今季のリヴァプールでは44試合で30ゴールを奪っている。狡猾さ、創造性、フィニッシュの精度、彼はディフェンダーにとって悪夢であり、彼の働きはディフェンダー達に安らぎの時を与えることはない。2011年の輝かしいコパ・アメリカのように彼が今月ブラジルでベストなパフォーマンスを見せれば、ウルグアイ代表をグループステージを突破に導くだろう。

FW ネイマール (ブラジル/バルセロナ)

21歳の痩身の肩には国の期待がかかったままだが、今はこの並はずれたフォワードが圧倒的なプレッシャーの中で才能を発揮する時である。息をのむようなスキルを見せることができ、ディフェンダーを銅像のように置き去りにする。ネイマールはスコラーリのチームの中心である。彼の視野とスペースを見つける技術が更なるチャンスを見つける事を許しており、素晴らしいフィニッシャーでもあるため、ゴールキーパーの視界を無に帰している。


その他注目選手はヴィンセント・エニェアマ (ナイジェリア/マッカビ・テル・アビヴ)、ジョルジョ・キエッリーニ (イタリア/ユヴェントス)、ルーカス・モウラ (ブラジル/PSG)、ハビエル・エルナンデス (メキシコ/マンチェスター・ユナイテッド)との事。日本時間の本日深夜ブラジル対日本戦で開幕するコンフェデレーションズカップ。このリストの選手たちがどのような活躍を見せるのか注目して欲しい。

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