2シーズン目となるブレンダン・ロジャーズ体制のリヴァプール。昨季のプレミアリーグでは7位と失意に終わっており、ライバルのエヴァートンの後塵を拝する結果となってしまった。クラブは既にシモン・ミニョレ、ルイス・アルベルト、イアゴ・アスパスの補強に成功しているが、まだまだ精力的に補強へと動いている。

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クリスティアン・アツ (ポルト)

リヴァプールの指揮官、ブレンダン・ロジャーズはクオリティの高いワイドアタッカーの獲得を望んでおり、ポルトのウィンガー、クリスティアン・アツはその獲得候補の1人として興味を持っている。

リヴァプールは昨年の夏もアツの獲得に向かったが、ポルトの望む移籍金が莫大であり、リヴァプールは撤退している。しかし、リヴァプールは今夏も21歳のウィンガー獲得に向けて戻ってきたようだ。アツのポルトとの契約は残り1年となっており、選手本人が契約を更新しない意思、つまり移籍を望む事をクラブに対してい表明している。これによりリヴァプールは300万ポンド程度でアツをプレミアリーグへと連れて行く事が可能になったといえるだろう。去年の今頃は2000万ポンドという欧州最高クラスの選手と同等の移籍金を要求されていただけに、大きな違いだ。

アツは爆発的なスピードを持っており、ドリブルやシュートも上手いという高い能力を秘めている左利きのウイング。フリーキックの精度もあり、クロスも得意。左利きだが右足も使え、パスも出せる。300万ポンドであればロジャーズが喜んで支払うのも当然の才能の塊と言える選手だ。

クリスティアン・エリクセン (アヤックス)

最も注目される世界のヤングスターの中の1人であるエリクセンはリヴァプールが長い間関心を示してきたMFだ。リヴァプールは昨夏もデンマーク代表の獲得を目指すも、選手本人も移籍に対して曖昧なコメントを繰り返していた上、アヤックスの説得に失敗。エリクセンはもう1年オランダに留まる事となった。

リヴァプールは今夏もこの才能あるヤングスターの獲得を目指している。エリクセンはアヤックスと契約を延長しない意思を示しており、指揮官のフランク・デ・ブールもデンマーク代表監督のモアテン・オルセンもオランダを去る時が来たと発言している。エリクセンの代表のチームメイトであるダニエル・アッガーはエリクセンのリヴァプール加入を熱望しており、エリクセンのプレースタイルがリヴァプールにフィットすると太鼓判を押している。

しかしながら、リヴァプールはエリクセン獲得のライバルたちに打ち勝たねばならない。ドルトムントはバイエルンへ移籍したマリオ・ゲッツェの後継者としてエリクセンに注目しており選手本人もチャンピオンズリーグ出場権を有するヴェストファーレンへの移籍に関心があるという。移籍金は1000万ポンドから1300万ポンドと噂されており、高い注目度にしては高額ではない。リヴァプールとして他クラブの機先を制するような素早い動きが求められるだろう。

アルナ・コネ (ウィガン)

昨季のプレミアリーグで13ゴールを奪い、マンチェスター・シティ相手のFAカップ制覇に貢献したストライカーだが、残念な事にクラブはプレミアリーグからチャンピオンシップへと降格してしまった。プレミア参戦初年度で結果を残したコネは既に29歳だが、プレミアリーグの多くのクラブが興味を示しており、今夏移籍するのではないかとい言われている。

リヴァプールは来季も負傷したダニエル・スターリッジのオプションとしてコネの獲得を狙っているようだ。500万ポンド程度で獲得可能という事であり、実績あるストライカーとして考えれば安い部類に入るだろう。だが、コネについてもリヴァプールは多くのクラブと競合する事になる。それはマージーサイドの永遠のライバルであるエヴァートンだ。エヴァートンの新監督はウィガンを率いていたロベルト・マルティネス。つまりコネをプレミアリーグで活躍させた恩師である。立ちはだかる師弟関係を乗り越え、リヴァプールはコネ獲得に辿り着けるだろうか。

クリアコス・パパドプロス (シャルケ)

ギリシャ代表は長い間プレミアリーグへの移籍が噂されており、リヴァプールは今夏このセンターバックを獲得しようと追いかけている。ジェイミー・キャラガーが引退し、ダニエル・アッガーとマルティン・シュクルテルの去就が不透明な今、ブレンダン・ロジャーズはDFの強化が必要であると考えているのだ。パパドプロスは強く、フィジカル的な優位があり、プレミアリーグのプレースタイルにマッチすると見られている。

だが、リヴァプールだけがこの高い評価を受けるギリシャ代表の獲得に示しているわけではない。アーセナルも獲得に興味を示しており、昨夏にはミランも獲得に近づいていた。シャルケの要求額がどれほどかは不明であるが、競合ひしめく中、リヴァプールが獲得を実現できるかに非常に注目が集まっている。

ディエゴ・カペル (スポルティング)

リヴァプールはシーズンの間ディエゴ・カペルの移籍に動くかどうか逡巡していた。特にこのスペイン人アタッカーがシーズンで2ゴールしか奪っていなかったからだ。しかし、このスキルフルなウィンガーがスポルティングにフィットし、ベストのプレーをし始めた時、リヴァプールは迅速にマーケットへと突入していった。スポルティングの財政難に伴い、カペルは移籍リストに載せられる見込みだ。つまりリヴァプールは割引価格でこのウィンガーとサインできる可能性を得た事になる。これはアンフィールドの役員会を非常に満足させるものである。

唯一の問題点はカペルのフォームについてであり、リヴァプールが彼の獲得に向かうかという事である。それはブレンダン・ロジャーズがカペルよりもクリスティアン・アツの様な将来を嘱望されたウィンガーと契約する事の方がベターだと判断するかもしれないからだ。アツの様な若い選手と契約し、チームを活性化させる事の方がロジャースは好むかもしれない。

ジェラール・デウロフェウ (バルセロナ)

ブレンダン・ロジャーズは若く才能ある選手を獲得し時間をかけて成長さることで知られている。彼は既にバルセロナの若きウィンガー、ジェラール・デウロフェウのポテンシャルを見抜いているだろう。このワイドアタッカーは多くの若手を輩出してきたバルセロナの中で多くの賞賛を集めており、最も高く評価されている若手の1人だ。リヴァプールはこの夏のマーケットでワイドアタッカーの獲得を狙っているが、ロジャースはデウロフェウ獲得のためにバルセロナへアプローチをするかもしれない。

バルセロナはデウロフェウの売却を望んでいないが、リヴァプールは買取オプション付きのローン移籍であればこの19歳を獲得できるかもしれない。デウロフェウは来季からネイマールが加入するため多くの試合に出場する事ができないと予想されており、デウロフェウ本人にとってもバルセロナから離れ、他のクラブのファーストチームでプレーする事は利益をもたらすはずだ。なお、リヴァプールはデウロフェウ獲得に興味を示す唯一のクラブではなく、トッテナムもバルセロナのヤングスターを獲得する機会を窺っている。

アシュリー・ウィリアムズ (スウォンジー)

昨季のスウォンジーで素晴らしいパフォーマンスを発揮し2月のリーグ・カップ制覇に貢献したウィリアムズ。当然ながら多くのクラブがこのウェールズ代表DFの去就に注目している。強靭な肉体を誇り、どんなFWでも跳ね返してしまう存在感はリーグ屈指の存在感だ。スウォンジーのキャプテンはリバティー・スタジアムからの旅立ちを探っているようであり、29歳の誕生日を迎えるキャリア最盛期に欧州トップレベルへの移籍を考えているという。

ブレンダン・ロジャーズはかつてスウォンジーを指揮しており、この屈強なDFの事を熟知している。昨年の夏にリヴァプールの指揮官に就任した際も獲得に動いている事もあり、今夏も再びウィリアムズ獲得を狙っている。ウィリアムズ本人もロジャーズとの仕事を楽しんでいた事もあり、アンフィールドへの移籍は魅力充分であるが、他のプレミアリーグクラブも虎視眈々と獲得の機会を伺っている。アーセナルのアルセーヌ・ヴェンゲルはウィリアムズに惹かれている監督の1人であり、エミレーツ・スタジアムへと彼を誘おうと考えているようだ。スウォンジーは1000万ポンドの移籍金を求めているようだが、アーセナルもリヴァプールも現時点では要求が高すぎると考えている模様。

クリスティアン・ベンテケ (アストン・ヴィラ)

19ゴールを奪ってファンタスティックなプレミアリーグデビューを飾ったベンテケ。クラブのチャンピオンシップ降格阻止に非常に大きな貢献を果たしたベルギー代表は、生まれながらのストライカーであり、スピードとパワーを兼ね備えており、CBの手を焼かせる存在だ。リヴァプールはシーズンの大半においてベンテケのチェックを行なっており、オファーの準備を行なっている。

このベルギー代表は移籍が噂されるエースのルイス・スアレスの代役になると言われている。しかし、アストン・ヴィラは全力で移籍を阻止する構え。ヴィラ・パークに残留させる為に、2000万ポンドのプライスタグを付けて構えているようだ。トッテナムもベンテケに興味を示すクラブの1つだ。両クラブともに現在のアストン・ヴィラの給与を上回る待遇でオファーする準備があるようだ。

ダビド・ビジャ (バルセロナ)

欧州サッカー界で最も高く評価されているストライカーの1人であるダビド・ビジャは、バルセロナ退団が濃厚となっており現在欧州で最も獲得を望まれるストライカーの1人となっている。スペイン代表FWは負傷で戦線離脱している間にポジションを失っており、ネイマールの加入を考えると来期は更に出番が少なくなると予測されている。本人はワールドカップのメンバー入りを強く望んでいる為、レギュラーとしてプレーできる環境を探している。

リヴァプールはビジャの移籍先の1つと言われており、ロジャーズもビジャをスカッドに加える事に興味を抱いている。ストライカーとしてクオリティは確かであり、トップ4入りを目指す来期のリヴァプールを助ける存在となるのは間違いないからだ。ライバルとなるのはトッテナム、アーセナル、フィオレンティーナと言われている。トッテナムが獲得に現時点で最も近いと言われており、コンフェデレーションズカップが終了した事で正式なアプローチが始まると言われている。

ヘンリフ・ムヒタリャン (シャフタール)

ムヒタリャンは欧州で最も才能あるアタッキング・ミッドフィールダーの1人であり、昨シーズンからシャフタールを離れるのではないかと常に噂になっている。リヴァプールはこのMFの獲得競争においてフロントランナーであり、ムヒタリャンの獲得は間近だと伝えられている。

ムヒタリャンは、シャフタールからの移籍を望んでいると言われておりなおかつプレミアリーグでのプレーを夢見ているとして知られている。彼は現在のクラブのプレシーズンキャンプから離れており、どこへ行くか全く不明だ。そして、シャフタールも彼をクラブに留めようとしている。ムヒタリャンとの契約は決して安くない。シャフタールは2500万ポンドの移籍金を求めており、これはリヴァプールの想定額の2倍とも言われている。数日前にはドルトムントが1950万ポンドのオファーを拒絶されたと報じられている。ドルトムントはマリオ・ゲッツェの移籍金を有するだけに、その気になれば一気に獲得できるだけの資金力を有している。

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