7月23日、BBCは「貸金業者のスポンサー名が入ったユニホームの着用を拒否したパピス・シセが、カジノに通っていた」と報じた。
記事によれば、昨年11月にニューカッスル市内のアスパース・カジノでギャンブルに興じているパピス・シセの写真が流出したという。
現在ニューカッスルに所属しているパピス・シセは、今夏のツアーで提供されたユニホームに貸金業者のスポンサーロゴが入っていることを理由に着用を拒否し、プレシーズンのキャンプを離脱した。
イスラム教ではギャンブルやアルコール、貸金については禁忌であり、中東のメディアからは「欧州サッカーでの新たな問題は個人の心情」とも報じられた。
しかし一方で、同チームに所属している同じイスラム教徒のシェイク・ティオテなどは「ユニホームは問題ない」と着用していたこと、その後シセにすぐロシアへの移籍話が持ち上がったこともあって『移籍したいためにユニホームを拒否したのではないか』とも言われてきた。
シセ本人が今回禁忌であるギャンブルに自ら興じていたことが暴露されれば、後者の意見に力が与えられることは必至。パピス・シセには現在多くの批判が寄せられているという。
なお、アスパース・カジノの広報担当者は「パピス・シセは常連ではない」と臨時の訪問であったことを強調し、代理人のマドゥ・ディエヌ氏も「シセはギャンブラーではない」と否定。しかし、訪問したこととギャンブルに興じたことについては否定しておらず、批判を受けることは避けられない。
ニューカッスル市議会議員を務める同じイスラム教徒のディプ・アハド氏も、彼の行動は間違いであると発言したという。
BBC
ディプ・アハド ニューカッスル市議会議員
「私はかつて擁護していた彼の行動に恥ずかしさを感じる。私だけじゃない。これまで彼を支援してきた人間はたくさんいるんだ。
たとえギャンブルをしていなかったとしても、カジノで彼に会ったとしたら、間違ったメッセージを送ってしまうことは容易に想像できる。人々は言うだろう。『見ろ、イスラム教徒は単に自分の選り好みで動いているのさ』と」