プレミアリーグのアーセナルは移籍マーケットでまだ有力選手を獲得できずにいるが、3人の選手の獲得に向けて精力的に動いているようだ。
アーセナルはこの夏のマーケットで大型補強を行うと言われており、大物選手を獲得することでプレミアリーグ制覇へ向けて大きな意思を表明すると言われてきた。今回取り上げる3人の選手のうち2人はクラブの移籍金記録を塗り替える選手たちである。
まず、移籍マーケットで最も盛り上がりを見せているのはリヴァプールのルイス・スアレスに関するアプローチだ。アーセナルは既にリヴァプールに2度オファーを送るも失敗。次回は5000万ポンドで26歳のアタッカーの獲得に迫ると報じられている。元アヤックスのウルグアイ代表アタッカーはクラブに移籍を直訴しており、アーセナル移籍に前向きとの事。リヴァプールはスアレスにクラブのプレシーズンツアーに合流するように命じるなど必死の慰留に努めている。
アーセナルはリヴァプールに対して最初に3000万ポンド、二度目に4000万1ポンドのオファーを送った、この1ポンドはスアレスの売却条項を実行させるためのものである。スアレスはリヴァプールと4000万ポンドを超えるオファーが届いた場合移籍について話し合う事になっているのだ。
スアレスは交渉がすぐに締結されると感じているようであり、アーセナルもできるだけ早く獲得を決めたい様子。アルセーヌ・ヴェンゲル監督はレアル・マドリーのゴンサロ・イグアイン獲得に失敗したため、スアレスで穴埋めをしたいと考えている様子である。スアレスは昨季のリヴァプールで30ゴールをマーク。2011年の1月に2200万ポンドで加入して以来、これまで96試合で51ゴールを奪ってきたプレミア屈指のゴールゲッターだ。
2人目はアトレティコ・ミネイロのブラジル代表アタッカー、ベルナルジだ。ノースロンドンの雄はベルナルジ獲得の為にアトレティコ・ミネイロの要求する2100万ポンドを準備していると言われている。
ベルナルジはクラブのコパ・リベルタドーレス制覇に大きく貢献。これにより欧州移籍が近づいたとメディアで盛んに報じられている。これまでベルナルジに最も興味を持ってきたのはアーセナルだ。彼らは20歳のブラジル代表を獲得を願い追い続けてきた。
小柄なプレーメーカーは主に左サイドでプレーする事が多く、先日のコンフェデレーションズカップでも少ない時間ながらも印象的な働きを見せている。ベルナルジはこれまでアトレティコ・ミネイロで98試合に出場し、21ゴールを奪ってきた。
そして最後の1人がQPRの守護神、ジュリオ・セーザルだ。ブラジル代表GKはチャンピオンシップに降格したクラブから退団する事が濃厚であり、アーセナルは経験あるGKをロフタス・ロードから連れ出すために200万ポンドを準備している。
QPRのオーナー、トニー・フェルナンデスはチャンピオンシップへの降格で収支の安定を望んでおり、この夏のマーケットでジブリル・シセ、クリストファー・サンバなどの高額給与の選手たちを売却してきた。そして元インテルのGKは売却される事も間違いない。ジュリオ・セーザルは週給9万ポンドを受け取っており、クラブはバランスシートを考慮して売却を願っているのだ。
ジュリオ・セーザルの移籍先としてはアーセナルと共にこれまでセリエAのナポリの名前が取り沙汰されてきた。しかし、ナポリはリヴァプールからペペ・レイナをローン移籍で獲得。すでにブラジル代表GKの獲得レースにはアーセナルの名前しか残っていないと言われている。
総額7300万ポンド。アーセナルがクラブ記録を塗り替えるオファーで獲得を実現して欲しいと多くのグーナーは願っているだろう。