リヴァプールがUCLを制覇した04-05シーズンのUEFAチャンピオンズリーグ。
6分間で3得点を奪い、奇跡の大逆転劇を完結したいわゆる“イスタンブールの奇跡"が印象深いが、そのグループステージ最終節で見せたこのシーンも、リヴァプールファンにとっては忘れることのできない歴史の1ページであろう。
オリンピアコス戦に決めたジェラードの劇的なこのミドルシュートはリヴァプールを土壇場で決勝トーナメントへと導き、世界中のサポーターへと感動を与えたとして多くの人に記憶されている。
そんな偉大なキャプテンを称えるために、リヴァプールは日本時間の明日3日、プレシーズンマッチの一環としてジェラードの記念試合を行うことを発表。そしてその相手こそ、なんとオリンピアコスだというのだ。
この試合に向けてジェラードは、地元紙『Liverpool Echo』の取材に対し例のオリンピアコス先について振り返っている。
Liverpool Echo
スティーヴン・ジェラード
(―04-05UCLオリンピアコス戦について)
「まるで昨日のことのように覚えているよ。その記憶は今でも強く残っている。自分のキャリアを思い返した時、あのオリンピアコス戦が重要なゲームの1つとして浮かび上がるんだ。
あの試合は1-0とリードされていて、私たちには3点が必要だった。オリンピアコスは強敵だっただけに、誰しもが諦めたはずさ。
自分のゴールの中からお気に入りを選ぶとするなら、ゴール自体のシチュエーションと観客のリアクションに関してはあのゴールが最高だろうね。
もしもあのシューターが君だったとして、スタジアムに君の恋人が来ていたら、彼女をオトすことができるかの非常に大事な瞬間だったろうね(笑)運が良いことに私は、これまでの中で最も会心だった一撃を蹴り込むことができた。それはまるで、ネットが破けるような感覚だった。
サポーターたちの歓声とアンディ・グレイの実況が、あのゴールをより素晴らしいものにしてくれた。あの試合が、決勝の地イスタンブールまで進むための勇気と自信を私たちに授けてくれたんだ。
今回、サポーターや私自身、そして私の家族にとって特別であるこの記念試合の対戦相手をずっと悩んでいた。そして、ミランとオリンピアコスと交渉を進めたんだ。
オリンピアコスは交渉の段階からずっと誠実だった。というのも、この試合の見返りを何も求めてこなかったんだ。しかも、ギリシャ国内でのチャリティ事業の寄付金を寄付しているらしいしね。」
この試合は、ジェラードのこれまでのキャリア、またクラブに対する貢献と忠誠心を表彰するために行われる予定で、 この試合で発生した収入はジェラード主催の財団を通し、治療が必要な子供たちと寄付されることになっている。
スティーヴン・ジェラード記念試合は、日本時間の明日3日、20:45からアンフィールドで行われる。
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