先月21日にチリ1部リーグのウアチパトと契約し、同国2人目の日本人選手となった内田大貴(ひろき)。同27日の開幕戦で途中から投入され、同リーグでプレーする初めての日本人となったが、11日に行われた第3節コブレロア戦で初先発を果たした。

4-3-1-2の右サイドで先発した内田は、序盤こそぬかるんだピッチと緊張からかミスを繰り返したものの、徐々に落ち着きを取り戻すと、強靭なフィジカルとシンプルかつ正確な技術でチームにリズムをもたらしていく。前半30分過ぎにはスタジアムの照明が落ち、試合が中断するアクシデントにも見舞われたが特に動揺することもなく、後半にはクロスで味方の決定機を演出。このチャンスは味方のシュートが相手GKに防がれアシストは未遂に終わったが、左サイドに回った終盤にはクロスに自らヘディングで飛び込み惜しい場面を作るなど90分間フル出場した。

試合はどちらも決定力に欠き、0-0のスコアレスドロー。開幕連敗スタートのウアチパトは初の勝ち点を得たものの苦しい序盤となっている。一方、先発デビュー戦となった内田にとっては上出来の内容で、チリリーグは放送局がその試合のマンオブザマッチをツイッターでの投票などから選出しているが、面白半分も含め珍しい“ハポネス”を推す声は決して少なくなかった。結局、マンオブザマッチには別の選手が選ばれたものの、同等の高い評価を受けていたことは間違いない。これからの活躍が楽しみだ。

ウアチパトは次節、17日に前シーズンの王者ウニオン・エスパニョーラとアウェイで対戦する。

内田を"MOM"に推す声の一部

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