昨日の前編に引き続き、「移籍期限までに獲得可能な10人のヤングスター」をご紹介しよう。
トム・インス (ブラックプール)
プレミアリーグに昇格したカーディフからのオファーを断った事で選手本人はブルームフィールド・ロードから離れることを急いではいないようであったが、ブラックプールのスター、トム・インスが大きなクラブへとステップアップするのは時間の問題と思われていた。
元イングランド代表キャプテンのポール・インスの息子は昨季チャンピオンシップで18ゴールを奪った後、リヴァプール、トッテナム、ニューカッスル、そしてインテルと様々なクラブと噂になった。スピードがあり、スキルがあるインスはリヴァプールでキャリアをスタートさせているためリヴァプールへ帰還しても驚くべき事ではないだろう。
ルーク・ショウ (サウサンプトン)
18歳のレフトバックは昨シーズンのプレミアリーグでデビュー。サウサンプトンの希望の星として素晴らしいパフォーマンスを示し、一躍注目の的となった。アーセナル、チェルシー、マンチェスター・ユナイテッド、そしてトッテナムが関心を寄せているといわれている。
ショウは少年時代にチェルシーファンであったという事からスタンフォード・ブリッジへ向かうといわれているが、マンチェスター・ユナイテッドの監督、デイヴィッド・モイーズはエヴァートンのレイトン・ベインズを諦め、この若き才能の獲得に向かうといわれている。
サウサンプトンはこの若きスターをできるだけ手元にとどめておくことを望んでいるが彼がクラブを対談するのは時間の問題だろう。かつてセオ・ウォルコットやアレックス・オックスレイド=チェンバレンが巣立ったように、このレフトバックもビッグクラブへとステップアップを果たすはずだ。
ポール・ポグバ (ユヴェントス)
昨年の夏、マンチェスター・ユナイテッドからユヴェントスへとフリーエージェントで移籍したポグバ。このフランス人MFはトリノで自らが才能あるMFであり、世界最高のヤングタレントであることを立証している。アントニオ・コンテのチームのセリエA連覇を支える活躍をみせたことで評価は急上昇。アーセナルが彼を2000万ポンドで狙ったと報じられている。
ユヴェントス側は売却の意思を見せていないが、マンチェスター・シティとモナコもこの20歳のMFに興味を持っているといわれている。デッドラインまでにユヴェントスが売却するとは思えないが、大型補強を行う資金力を持つ両クラブからメガオファーが届く可能性はゼロではないだろう。
ジョフロワ・コンドグビア (セビージャ)
セビージャのスター、ジョフロワ・コンドグビアには様々な新天地が予想されている。セビージャの財政問題によりこの夏のマーケットでの退団が確実視されていたがフランス代表にはマンチェスター・ユナイテッド、チェルシー、アーセナル、モナコの4クラブが興味を示している。
大型補強を連発するモナコはこの守備的MFの獲得のために1300万ポンドの移籍金で交渉についているが、コンドグビアの契約にはセビージャと1700万ポンドの売却条項が存在しているため、この差額を埋められるかが鍵となるだろう。またアーセナルもこのフランス人MFの獲得を本気で検討しているといわれているが、実際のオファーは未だ行われていないようだ。
クリスティアン・エリクセン (アヤックス)
マーケットが開放される前から最も多く移籍の噂が報じられてきたヤングスターの1人がこのアヤックスのデンマーク代表MFだ。クリスティアン・エリクセンは2009年にアヤックスに入ると司令塔としてコンスタントな活躍を見せてきた。ドルトムントがマリオ・ゲッツェの後釜として獲得するという噂もあったが、アルメニア代表、ヘンリフ・ムヒタリャンをシャフタールから獲得している。そして現在ではリヴァプールとトッテナムが最も有力な移籍先だ。なお、ユヴェントスも彼のことを検討していると代理人は語っている。
以上が残る5人だ。マーケットの閉まる9月2日までにこれらの選手にどのような動きがあるか注目してはいかがであろうか。