昨日のカーディフ・シティ対マンチェスター・シティ戦で、MVP級の活躍を果たしチームの大金星に大きく貢献した、カーディフのキム・ボギョン。

大分トリニータやセレッソ大阪でもプレー経験があり、Jリーグを経由してヨーロッパへ羽ばたいた1人として、日本のサッカーファンも彼の活躍にはさぞかし期待をしていることだろう。

その一方、普段なかなかJリーグを見る機会のないファンにとっては、ひときわ目立ったキム・ボギョンのドリブル突破にセンセーショナルなものを感じた人も少なくないはず。

今回は、このキム・ボギョンについて簡単に紹介してみることにしょう。

キム・ボギョンは1989年10月6日生まれの現在23歳。カーディフに所属するサイドアタッカーで、身長は178cm。背番号は13番を背負い、今シーズンのプレミアリーグにも2試合で先発起用を果たしている。

キム・ボギョンの魅力は、なんと言ってもすらりすらりと相手をかわしていくスピード豊かなドリブル突破だ。線が細く、決して強靭な部類ではないが、その分小刻みに体を運ぶことが可能で、細かいスペースへも果敢に侵入を試みるタイプのドリブラーである。吸い付くようなボール運びのため、相手DFはなかなか脚を出すことができず、左足の精度も高い。

キム・ボギョンのプロキャリアのスタートはセレッソ大阪。大分トリニータへも1シーズンのローン移籍をしており、背番号10を任される期待度の高さだった。

セレッソ大阪では乾貴士、倉田秋、清武弘嗣、大竹洋平らとともに強烈な二列目を形成し、2011年には26試合に出場し8得点をゲット。翌シーズンには背番号も乾がつけていた7番に昇格し、前半戦のMVP級の活躍を見せた。

そして2012年7月、カーディフへの完全移籍が決まり、ロンドンオリンピックの韓国代表メンバーにも順調に選出された。長居スタジアムでは、移籍が決まったキム・ボギョンに「セレッソサポーターはボギョンをずっと応援します」という横断幕も見られた。

カーディフに移籍しても、キム・ボギョンは主力を務め、イングランド二部で28試合に出場。見事、チャンピオンシップで優勝を飾り、クラブの52年ぶりのトップリーグ昇格に大きな貢献を果たした。

近年、日本同様に優秀なアタッカーを輩出し続ける韓国代表。おそらく、同国代表のブラジル行きのリストにキム・ボギョンの名前も当然入ってくるだろう。Jリーグからイングランドに活躍の場を移した彼の活躍を、しばし見守ることにしたい。

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