8月27日、デイリー・テレグラフは「元日本代表MF小野伸二選手と、イラク代表MFアリ・アバス選手が、再来年に迫ったオーストラリアでのアジアカップの展望を述べた」と報じた。
現在ウエスタン・シドニー・ワンダラーズでプレーしている小野伸二選手は、2000年に行われたアジアカップに招集された経験を持ち、トルシエ監督の下で見事優勝を飾っている。
デイリー・テレグラフ
小野伸二 元日本代表/ウエスタン・シドニー・ワンダラーズ
「僕は日本人ですけど、オーストラリアでプレーしているので、日本とオーストラリアが決勝戦で対戦することを願っています。
アジアカップは、大陸で最も大きなトーナメントの一つ。日本代表は前回の大会で優勝することが出来ましたが、連覇を求めるプレッシャーに晒されています。
しかし、今日本にはたくさんの若い才能が生まれていると僕は感じています。もし彼らがいつも通りプレーすることが出来れば、きっと問題はないんじゃないかな」
アリ・アバスも同じくアジアカップ優勝を経験したイラク代表選手。国内が戦争終結から間もない混沌とした状況の中、2007年大会に参加し優勝を果たした。
彼は2008年にオーストラリアのアマチュアリーグへ移籍して以降、ニューカッスル・ジェッツ、シドニーFCとキャリアアップを果たし、プロサッカー選手としての歩みを進めている。昨年には市民権も獲得し、オーストラリアとの関係をさらに深めた選手だ。
デイリー・テレグラフ
アリ・アバス イラク代表FW/シドニーFC
「2007年については、うまく言葉にすることが出来ない。何せ、イラクはとても酷い状態になっていたからね。しかし、我々は優勝することが出来た。そして国民に幸せを感じて貰うことができたんだ。あれは大きな意味があった……サッカーはイラクにも確かに息づいていたからね。
またイラクが決勝に行くことが出来たら素晴らしいことだし、オーストラリアがその相手ならなおさらだ。ここでアジアカップが開催されるのを楽しみにしている」