日本時間19日に行われるUEFAチャンピオンズリーグのバーゼル戦を前に、チェルシーのジョゼ・モウリーニョ監督が前日記者会見に出席し、得意のユーモアで記者たちを沸かしてみせた。
この記者会見で、22歳以下の選手を4人を先発起用すると宣言したモウリーニョ監督。自らのチームに所属する才能豊かな若手選手について、笑顔を交えこう表現した。
美しく、そして産まれて間もない卵のようだ。
卵が孵化するには母親が必要だ。まぁこの場合、父親になるんだがね(笑)
孵化をさせるには、その卵たちの面倒を見て、寒い間は温め続け、毛布をかけ、成長させてあげなければならない。
そしていつの日にか、私たちは天候が変わる日を迎える。
日が昇り、雛(選手)たちは殻を破るんだ。そうなった時、トップレベルでプレーするための準備が整ったということだね。
自ら指導する若手選手を“卵”にたとえたモウリーニョ監督だが、実はこれ、以前チェルシーを指揮していた時の発言内容を記者が引用したもの。この時モウリーニョ監督は、選手とチームの関係を卵とオムレツにたとえて以下のように表現していた。
チームと選手の関係は、まるでオムレツと卵のようだ。
卵なくしてオムレツは作れない。卵の鮮度が重要なんだ。
スーパーマーケットに行けば一流から三流にいたるまで様々な質の卵が揃っているし、もっと高級な卵もあるだろう。そういう卵ほど、より上質なオムレツを作ることができる。
たとえば、ウェイトローズ(英国の高級スーパーマーケット)に行けば一流の卵が揃っている。でも、皆さんはあんなお店には行けないか。それは皆さん自身に問題があるよ(笑)
ちなみに、こちらの記者会見は前モウリーニョ政権のラストマッチとなった07-08UCL第1節ローゼンボリ戦の前日のもののようで、ちょうど6年の時を経て、今回の発言に結びついたようだ。
6年経っても相変わらずの卵好き…いやユーモアを見せたモウリーニョ監督。全政権時に獲得できなかった最大のミッション、ビッグイヤー獲得を目指した長き挑戦がいよいよ始まる。