トッテナム編、チェルシー編、リヴァプール、マンチェスター・シティ編に引き続き、『CAUGHT OFFSIDE』が選出する「夏の移籍マーケットで獲得するべきだった選手 アーセナル編」をご紹介しよう。


ジュリオ・セーザル (QPR)

この夏の移籍マーケットにおいて最も驚いた事の1つがどこもQPRの守護神、ジュリオ・セーザルを獲得できなかった事だ。QPRは昨季降格してしまったが、ブラジル代表GKが昨季のクラブにおいてトップオアフォーマーであった事は間違いない。そして現在の彼は今季チャンピオンシップでプレーする事になるとみられている。

アーセナルは興味を持つと言われていたクラブであった。彼のクオリティについては驚くことは何もなく、経験のあるシュートストッパーは安く入手できると思われていた。そして彼はガナーズのGK問題を短期的ではあるが解決する素晴らしい策であった。ヴォイツェフ・シュチェスニはクラブのNo.1としては少し若く性急であり、セーザルとのサインすればシュチェスニに何年かセーザルから学ばすことをができたただろう。そしてその間、アーセナルはピッチ上でクリーンシートを得るチャンスが与えられていただろう。フィオレンティーナやベンフィカも興味があったようだが、驚く事にどのクラブもこの34歳のGKを獲得しなかった。

アーセナルは代わりにパレルモからシーズンローンでエミリアーノ・ヴィヴィアーノを獲得した。これはアルセーヌ・ヴェンゲルに1年間良いバックアッパーを与えている。もし彼が良い活躍をすれば正式に移籍するかもしれないが、彼はセーザルと同じクラスの選手ではない。また、もしエミレーツ・スタジアムで彼が素晴らしいパフォーマンスを見せれば、パレルモの要求額が上がる事は必然であり、アーセナルが将来も彼を引き留められるかの保証は一切ない。

アディル・ラミ (バレンシア)

GKの件も驚きだが、アーセナルは新しいセンターバックに投資しないという選択を行っており、現在のペア・メルテザッカーとローラン・コシェルニのコンビを選択している。トーマス・ヴェルマーレンは劇的な不調に落ち込んでおり、彼は現時点でバックアップと見なされている上、エミレーツ・スタジアムでの将来は不透明となっている。

アディル・ラミはアーセナルと何度も噂になった選手だ。900万ポンド以下で獲得できると言われていたが、最終的にバレンシアに残留することになっている。900万ユーロはアーセナルにとってバーゲン価格であり、リーガ・エスパニョーラで最も強固で安定感のあるディフェンダーが獲得できる事を意味していた。また経験あるフランス代表プレーヤーはワールドカップイヤーの活躍を切望している。

バカリ・サニャがセンターバックを努めた時は良く埋めていたが、ラミはアーセナルのバックラインに厚みとクオリティをもたらしていたはずだ。

ジョフレイ・コンドグビア (モナコ)

アーセナルがジョフレイ・コンドグビアと契約するチャンスは現時点では無くなってしまった。若きMFは1700万ポンドでセビージャがらリーグ・アンで大型補強を続けるモナコへと売却されている。モナコのクラウディオ・ラニエリ監督は自らコンドグビア獲得に乗り出していたが、コンドグビアはあと数年で世界最高の守備的MFの1人になると言われている。

アーセナルはコンドグビアや他の守備的MFと何度も噂になったが、最終的にフリーエージェントのマチュー・フラミニをクラブへと復帰させている。フラミニは前回のアーセナル在籍時には素晴らしいシーズンを送っているが、サン・シーロでの彼の状況を見れば、フィジカル面で少しリスキーな契約である。

コンドグビアは高価だが、中盤に本物の選手を加える事ができ、アルセーヌ・ヴェンゲル監督にとっては長い間中盤の解決策となると思われていた。まだ20歳であり、成熟している途中である。セビージャではたった1年で主要な選手へと成長していた。

エティエンヌ・キャプー (トッテナム)

アーセナルにとってもう一つのオプションは最終的にライバルであるトッテナムに移籍した。トゥールーズ時代、エティエンヌ・キャプーはアーセナルと何度も強く噂になっていた。しかし、トッテナムはたった930万ポンドで獲得に成功しており、このクオリティある守備的MFの対価としては非常に割の良い金額である。25歳のMFはヴェンゲルにとって安価なオプションであったし、彼がトッテナムで見せたスタートを見れば、フラミニと契約するよりも良かったといえるだろう。

キャプーは現在ノース・ロンドン・ダービーでの負傷のため戦列から離れているが、既にトッテナムの今夏のビジネスにおいて良い結果の1つと見なされている。

ブラク・ユルマズ (ガラタサライ)

アルセーヌ・ヴェンゲルはゴンサロ・イグアインやルイス・スアレスなどのビッグネームの獲得に動くなど、今季オリヴィエ・ジルーと競争させるためにトップクラスのストライカーを獲得することを秘密としていなかった。しかしながら2人のワールドクラスのプレーヤーは恐らくヴェンゲルが喜んで支払う金額のレンジから少し外れていた。では、代わりにガラタサライのブラク・ユルマズの説得に動くべきだったのではないだろうか?28歳のストライカーは昨季のトルコリーグにおいて39試合で32ゴールを奪っており、アーセナルの最前線に欠けている点取り屋タイプであったと思われる。

確かにジルーは今季良いスタートを切っており、ビッグネームが前線に必要とされないかもしれないが、アーセナルは明らかにファーストチョイスが負傷した場合の前線のオプションを欠いている。ルーカス・ポドルスキは既に負傷で離脱しており、セオ・ウォルコットがウィングからワントップに配置転換されない限りは、まだテストされていない若手であるヤヤ・サノゴが唯一のバックアップだ。

アーセナルはデッドラインの日にチェルシーからデンバ・バをローンで獲得することに挑戦したが、当然ながらブルースはライバルを強化する可能性のある選手の放出を拒んだ。ヴェンゲルはユルマズをトップターゲットとする方がロジカルだったかもしれない。特にセリエAのラツィオが獲得に失敗した経緯を見れば、彼は1600万ポンドというバーゲン価格であ獲得ができたからだ。