来年のW杯本大会の組み合わせ抽選会がいよいよ迫ってきた。
我が日本代表を含めてどういった対戦が組まれるのかに大きな注目が集まるなか、イングランド代表のロイ・ホジソン監督は対戦相手以上に試合会場への懸念を露わにした。
『guardian』によれば、ホジソンは「ドローの際はいつだってプレーしてくれと求められる場所(試合会場)について自分たちにいいものになるよう願うもの。ブラジルの開場は他(の国?)よりもプレーするのが難しいだろう。我々がドローで当たるチームよりもむしろ会場についてのほうをより気にしている」などと述べたという。
今大会ではブラジル全土広範囲に渡って試合会場が設定されており長距離移動への懸念があるが、試合会場のひとつであるアマゾナス州の州都マナウス市の市長はホジソンに反発するコメントを出したと『AP』が伝えている。
なんでもホジソンは「マナウスの熱帯気候は問題だ。私は皆から言われたことを口にしているだけだ」とも述べたと伝えられており、これに立腹した?マナウス市のアルトゥール・ヴェルジリオ市長はイングランド代表がマナウスでプレーしない組み分けを望んでいると木曜日に話したという。
「より分別があって礼儀をわきまえた良いチームと監督に来てもらうことを我々は願っている」、「我々としてはイングランドが来てくれないほうがいい。彼(ホジソン)はアマゾンのことについて知りたがらない、マナウスについて知りたいとは思っていない世界にも稀な人のうちのひとりだ」
また、「より穏やかな気候の会場になったならば、よりよいチャンスを得られる」とのホジソンのコメントについてヴェルジリオ市長は言い訳だと切り捨てた。「言い訳をするということは熱意と自信が欠けていることを示すものだ。幸いにもイングランドの人々はMr.ホジソンとは違う」と話したという。
W杯はブラジルでは冬にあたる時期に開催されるが、アマゾン地域にあるマナウスは年間を通じて高温多湿であり、その一方、南部のポルトアレグレなどは比較的気温が低めとなっている。
【試合会場の分布図。左上がマナウス、一番下がポルトアレグレ】
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