今季、後半戦はJ1でクラブ記録となるホーム9連勝を達成し、2006年の6位に次ぐ7位でフィニッシュしたアルビレックス新潟。そのエースと言えば、得点ランキング2位の23ゴールを決めた川又堅碁である。
川又は2006年、愛媛県立小松高校2年時に特別指定で加入した愛媛FCでJ2デビュー。2008年に新潟へ入団してからはなかなか試合に出られない日々が続いたが、2011シーズンに23試合に出場すると、翌2012シーズンはJ2のファジアーノ岡山へレンタル移籍。結果、得点ランキング2位タイの18ゴールをあげ、クラブ史上最高位の8位に大きく貢献した。
復帰した今季は開幕当初こそ控えだったが、8節の鹿島アントラーズ戦で先発フル出場すると、翌9節から3試合連続、計5ゴールと大爆発。以降レギュラーとして新潟を支えた彼の2013シーズンのプレーを振り返る。
身体能力や技術に特段優れるわけではないが全体的なバランスが良く、無理の利く身体とストライカーらしい気持ちの強さを持つ川又。
ここ数年で特に磨かれた部分は自分が勝負すべきエリアの見極めで、その判断の精度と「ここに来たら絶対に決める」という意志の強さがまた、セカンドチャンスでのゴール数にも表れている。
今年、残念ながら日本代表に呼ばれることはなかったが、高卒でJリーグ入りしたため年齢的には香川真司と同じ24歳。来年のブラジルW杯だけでなく、2018年のロシアW杯に向けても注目したい選手だ。