12月14日、スーパースポーツ・ドットコムは「中央アフリカ代表のキャプテンを務めているエロジュ・エンザ=ヤミッシ選手は、復讐の連鎖はどこかで止めるべきと話した」と報じた。
中央アフリカ共和国では現在イスラム教系武装勢力とキリスト教系武装勢力との戦闘が激しくなっており、治安が著しく悪化している。今月になってからは首都であるバンギの近郊でも大規模な戦闘が始まり、600人以上が虐殺され、10万人以上が避難を余儀なくされていると伝えられている。
フランスのヴァランシエンヌでプレーしているエロジュ・エンザ=ヤミッシ選手は、インタビューに対してこう話したという。
スーパースポーツ・ドットコム
エロジュ・エンザ=ヤミッシ
「中央アフリカのキリスト教徒とイスラム教徒に伝えたい。まず子供のことと、女性のことを考えて欲しいと。多くの魂が何の意味もなく失われているんだよ。
僕は分かっている。誰もが家族や知人を失った経験を持つことを。しかし復讐を求めてはいけないんだ。その必要はない。その先には、より多くの混乱が待っているだけなんだよ。
暴力を止め、互いを許さなければならない。調和を取り戻さなければいけない。
もう、我々の国は疲弊しきっている。より多くの暴力が蔓延するならば、経済状態はさらに悪化し、女性や子供はますます苦しむことになるんだ」