1月15日、スポーツソウルは「今季Kリーグ・クラシック(1部)に昇格した尚州尚武は、借り受け元クラブとの試合に選手が出場できない方針を固めた」と報じた。

現在ガンバ大阪やジュビロ磐田でプレーした韓国代表FWイ・グノが在籍していることで知られる尚州尚武フェニックスは、韓国陸軍の体育部隊に当たるチーム。兵役に入っている選手が所属できる場所として有名だ。そのため、尚州尚武が保有している選手というのは基本的に存在せず、全員が元所属クラブからのレンタルという形で在籍している状況となる。

これは昨季も同じであったが、2部リーグを戦っていたためほとんど問題はなく、通常通りの運営が可能であった。しかし今季は1部を戦うため、状況が大きく変化し、負担が著しく増大するという。

尚州尚武の選手団は、そのうち実に8名が全北現代からの借り受けであり、特にその中にGKが2名入っている。蔚山現代からも4名が加入しているため、それらの対戦では大幅な戦力のダウンが否めない。

また、今年入隊した16選手についてはまず陸軍訓練所に入所しなければならないため、2月中旬にならないと合流することが出来ず、序盤戦ではまず起用できない。

なお、陸軍の徴兵期間は21ヶ月であり、2013年度の開幕に合わせて入隊した者が9月に大挙してチームを離れる。そのため、それ以降は制限が撤廃され借り受け元クラブであっても出場が可能となるとのことだ。

尚州尚武を率いるパク・ハンソ監督は「軍のチームという特性上仕方ないことだ。新たに入隊した選手たちが起用できない3月だけでも、元所属チームと関係なく起用できれば良いのだけどね。しかし、決定がされてしまったのなら、それを考えて運営するしかないね」と話し、難しい状況の中で最善を尽くすことを誓ったという。

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