2012シーズン、J1が18チームによる2回戦総当り、年間34試合のリーグ戦となって以降では最低の勝ち点14しかあげられず、一年でJ2へ逆戻りとなったコンサドーレ札幌。
OBの野々村芳和氏が社長に就任した2013年はチームの強化費が減額されたこともあり、前年にJユースカップを制したU-18チームから6人がトップへ昇格。トップチーム初采配となる財前恵一監督とともに若手中心のメンバーで2013シーズンに臨んだ。
結果から言えば8位に終わり、「J1復帰」という目標は達成できなかったが、指揮官の積極的な起用に応える形で若手が良いプレーを見せ、それを目の当たりにしたベテランも奮闘。最終節まで自力での昇格プレーオフ進出の可能性を残したことは今季以降の戦いに必ず繋がることだろう。
ピッチ外でも話題となったベトナム代表MF、レ・コン・ビンとの契約延長は失敗に終わったものの、能力的にはビンを上回るであろう攻撃的MFの菊岡拓朗が栃木から加入。さらに、本日16日にはウェスタン・シドニー・ワンダラーズに所属している34歳の元日本代表MF、小野伸二と6月1日からの仮契約を締結したことを発表した。
その小野との仮契約を発表した直後、札幌は2014シーズンに向けた新ユニフォームも発表。
サプライヤーは9年目のKappa(※日本では株式会社フェニックスが展開)で、ホーム(1st)はクラブカラーの赤と黒のストライプをベースに、北海道の伝統文化でもある「アイヌ文様」をイメージした柄を袖からサイドにかけて配置。
先祖代々受け継がれていく北海道の文化「アイヌ文様」と、サポーターたちが守ってきたコンサドーレの歴史でもある赤と黒の縦縞。この二つを融合したデザインには、新たなクラブの歴史を積み重ね、受け継ぎ、北海道の代表として誇りを持って戦って欲しいという思いが込められている。
アウェイ(2nd)は雪の結晶柄の2013モデルでも印象深い白を継続し、「アイヌ文様」をイメージした柄のボーダーを採用。袖から脇にかけたステッチには銀糸を使い、北海道の綺麗な雪を表現。さりげなく首の後ろに入れられた赤と黒のストライプも地味ながら効いている印象だ。
GKのホームは昨季と同じく黄色で、ホームと同じテンプレートを使用した襟付きのデザイン。ユニフォームのスポンサーロゴは19日に開催される新チーム発表会にて発表される。
ちなみに、「アイヌ文様」をイメージした柄の中には神様の目という意味合いを持つ「カムイ・シク」という型が取り込まれており、その神様の目とは『フクロウの目』を指している。つまり、札幌にとってはエンブレムにも使われているチームの象徴と北海道の伝統が一つになった今回のデザインである。
【写真(上)・画像追加、スポンサーが決定】
今季から背中スポンサーのサッポロビールのロゴがホームのみ、北海道限定生ビール『CLASSIC サッポロクラシック』へ変更されている。