1990年創設の長野エルザサッカークラブが前身で、2007年に商標登録の関係から新たなクラブ名を公募し誕生したAC長野パルセイロ。ブラジル人のヴィエイラ監督(現・京都監督)、2010年からは現役時代、横浜Fや柏で活躍した薩川了洋監督のもとで力をつけ、2011年には3部リーグに当たるJFLへ昇格。初年度からいきなり2位に入った。
ホームタウンにJリーグ規格を満たすスタジアムがないため、県内のライバルである松本山雅が2012年にJ2へ昇格したのとは対象的にJFLで足踏みする形となったものの、2012年8月、長野市は南長野運動公園総合球技場の改修を発表。(※下は2013年2月に発表された完成イメージ)
J1の規格を満たす15,525人収容(増設可能)の新スタジアム。既に旧スタジアムの解体は完了しており、今月、本体の工事に着工。2015年2月の完成を目指す。
チームの方も薩川監督とともに2年連続でJFLの2位に入ると、2013シーズンはJリーグでも実績のある美濃部直彦監督が就任。J2へ昇格した讃岐を押さえて初優勝を飾り、今季からは新たに創設されたJ3を戦う。
その長野の2014シーズンに向けた新ユニフォーム。
サプライヤーは昨季契約したデュエロが引き続き務め、ホーム(1st)はクラブカラーであるオレンジと紺をシンプルに使ったデザイン。チームのルーツでもある“エルザ・ライオン”の透かしがなくなってしまったのは少し残念である。
ホームと同じテンプレートのアウェイ(2nd)は昨季と同じく白を採用。長野都市ガス(胸)、ホクト(背中)、炭平グループ(袖)、信濃毎日新聞(パンツ)というユニフォームスポンサーも変わっていない。
長野は昨年の天皇杯、2回戦で名古屋(2-0)、3回戦でも北九州(0-0、PK戦勝利)と、Jリーグ勢を連続で撃破。ベスト16でも最終的に大会を制する横浜FMを相手に1-2の接戦を演じたほか、名古屋戦での貴重な追加点となったDF有永一生のゴールはその後、ジャイアントキリングで大会を盛り上げた「天皇杯を象徴するゴール」として表彰される「SURUGA I DREAM Award」に選出された。
JFL優勝という実績から見ても、間違いなくJ3初年度の優勝候補と言える長野。念願の新スタジアム完成に合わせる形でのJ2昇格を狙う。
ちなみにであるが、上記した松本とのライバル関係は『クラシコ』という映画にもなっている通り、“本物”。筆者も2011年に信州ダービーを見に行った際、中学生か小学生ぐらいの女の子が歩きながら相手チームをディスっているのを見て強い衝撃を受けている。
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