3月3日、ベガルタ仙台への期限付き移籍が決定した元オーストラリアU-23代表GKダニー・ヴコヴィッチ。
ここ数年Aリーグで高い評価を受けてきた彼は、所属していたパース・グローリーの公式サイトで、ワールドカップに出るために日本で活躍したいと誓った。
公式
ダニー・ヴコヴィッチ
「まず最初に、日本からのオファーを受けることを認めてくれたトニー(・セイジ会長)とジェイソン(・ブレワーCEO)、そしてクラブのみんなに感謝したい。
それは、私が今後数ヶ月の間、ハイレベルな環境でプレーし続けることが出来、ひいてはワールドカップ出場に繋がることを意味する。上手くいけば、私はアンジュ・ポステコグルー(代表監督)が選ぶ23名のリストに入るチャンスを増大させてくれるだろう。
私はこのシーズンの最後までパース・グローリーで戦いたいと思っていたが、日本の移籍マーケットが閉まってしまうので、それは不可能なんだ。
私が何故このオファーを受ける決断をしたか、ファンが理解してくれるよう望みたい。そして、今季の最後を見ずにここを離れることを、申し訳なく思っていると知っていて欲しい。
ジャック・ダンカン(パース・グローリーのセカンドGK)は、チームのために良い仕事をしてくれると確信している。彼はいつも熱心に努力している。ポジションを得るチャンスが巡ってくるだけの価値を持っている選手だ」
ダニー・ヴコヴィッチは1985年生まれの28歳。名前の通りセルビアにルーツを持っており、2005年に若くしてセントラルコースト・マリナーズでポジションを掴んだことがある、かつてのホープだ。
2008年には判定に抗議しマーク・シールド主審の手を叩いたことで長期の出場停止処分を受け、北京オリンピック出場を逃した経験もある。
また2010年にはトルコのコンヤスポルと契約を果たして欧州に渡ったが、クラブの外国人枠がオーバーしていたためにわずか1ヶ月あまりで退団せざるを得なくなったというエピソードも持っている。