ガルフニュース紙は「フィリピン代表FWフィリップ・ヤングハズバンドは、フィリピンのサッカーに再び命を吹き込むため、アジアカップ出場を成し遂げると話した」と報じた。
フィリップ・ヤングハズバンドは1987年生まれの26歳。イングランド生まれであり、かつてはチェルシーの下部組織で活躍したことで知られる、フィリピンの押しも押されぬエースストライカーである。
兄のジェームズ・ヤングハズバンドも同じくチェルシーで育ち、現在もクラブ、代表で共にプレーしている。
彼のような海外生まれの選手を多く引き入れたフィリピン代表チームは、2010年のスズキカップ(東南アジアサッカー選手権)でベスト4に入り、国内にサッカー人気を巻き起こした。
さらに2012年のスズキカップでも同じく準決勝にまで進出し、AFCチャレンジカップも3位に入賞。極めて速いスピードで進歩を見せてきた。
しかし国はハリケーンで大きなダメージを受けており、さらに5月に行われるAFCチャレンジカップで敗退すれば、サッカー人気が低下することも考えられる。
今ではチームの浮沈を握る存在となったフィリップ・ヤングハズバンドは、フィリピンサッカーの復活のためにアジアカップに出場したいと話した。
ガルフニュース
フィリップ・ヤングハズバンド
「何か新しいものが表れたとき、それは大きく誇張されて伝えられるものだ。そして、安定したとき、あるいはピークに達したとき、それを維持することは極めて困難だ。
僕はそれが分かっている。しかし、より成功を収めれば、チームはより偉大なものとなり、成長していくだろう。
2010年のスズキカップは我々にとって素晴らしい時間だった。チームは毎日ニュースになっていたよ。
しかし、今フィリピン代表に関するニュースをたくさん見つけるのは難しくなっているね。サッカーは当時、フィリピンの人々にとっては初めてのものだったし、一大事だった。でも、今では誰でも知っているものになったんだ。
今の課題は、再び同じような成功を収めて、さらに進歩を見せることだ。AFCチャレンジカップで上手く戦い、アジアカップに出場することが出来れば、再びフィリピンのサッカーに命を吹き込めると思うんだ」
2015年AFCチャレンジカップ・モルディブ大会は5月19日から30日までというスケジュールで開催される。優勝したチームには、来年行われるアジアカップ2015の出場権が与えられることになっている。