いよいよ本日5月24日、2013-14シーズンのUEFAチャンピオンズリーグ決勝がリスボンのエスタディオ・ダ・ルスで行われる。
対戦するのはレアル・マドリーとアトレティコ・マドリー。CL決勝で初めて実現した、同じ街のライバルチーム同士によるダービーマッチに世界の目が注がれることになる。
とはいえ、10度目の欧州制覇に挑むレアルに対し、1973-74シーズン以来2度目の決勝進出で初のビッグイヤー獲得を狙うアトレティコ。先日アトレティコが18年ぶりに制したラ・リーガにおいても両者の優勝回数は「32」と「10」であり、ライバルといってもその間には大きな溝が広がっている。
世界中の多くのサポーターと同様、アトレティコのファン、アトレティにとってクラブとの“結婚”は避けられなかったもの。しかし、すぐ隣にレアルという「太陽」が存在することで、必然的に彼らの人生は悲哀に満ちたものになる。
アトレティの子どもにとって、月曜日は憂鬱な日だ。レアルの勝利に沸く大勢のクラスメイトに囲まれながら肩身の狭い思いをしなければならない。それがこれまでの多くの期間において、マドリードの日常であった。
アトレティコもこうした状況を十分すぎるほど理解しており、クラブの公式スポット(※CMのようなもの)でたびたびネタにしてきた。
たとえば、有名なこのスポット。
「パパ、どうして僕たちはアトレティなの?」と尋ねる息子に対し、黙りこんでしまう父親。
しかし、沈黙、それこそが答えなのだ。