4年に一度、世界が熱狂するワールドカップ。世界的祭典を友人により楽しんでもらおうと素晴らしい心遣いを見せた方がブラジルにいたようです。
ブラジルの手話通訳士、アラウージョさんは視力と聴力に障害を持つ友人、カルロスさんにブラジル対クロアチアの開幕戦をより楽しんでもらうために、自らお手製のピッチを造り、手をとって試合の状況を忠実に伝えました。
カルロスさんの後ろに座り背中でも状況を伝えている女性はアラウージョさんの奥さん、レジアニさんだそう。ブラジルメディアよれば、いつタックルがあったかや選手の背番号などもカルロスさんが理解できるようになっていたそうです。
なんでもサンパウロ在住のカルロスさんは開幕戦の試合状況を追いたいという願望があったそう。従来の方法では試合(の詳細を?)追えないので、試合を解釈するこれまでとは違った方法を誰か授けてくれないか祈っていたんだとか。アラウージョさんはその願いを知らなかったものの、彼のために事前に色々と準備をしていたんだそうで、これによってカルロスさんは試合を“見る”ことができたと現地メディアは伝えています。