マンチェスター・ユナイテッドとチェルシーでCEO(最高経営責任者)を務めたピーター・ケニオン氏が現場復帰するようだ。

ケニオン氏は1997年にマンチェスター・ユナイテッドに取締役の1人として加入。2000年にマーティン・エドワーズの退団に伴い、CEOに就任した。ケニオンの就任によって長期政権を築いたサー・アレックス・ファーガソンも留任し、ユナイテッドは黄金期を継続したといえる。選手獲得面においてはフアン・セバスティアン・ベロンの獲得やリオ・ファーディナンドの獲得は彼の功績の一部といわれている。

2003年にはチェルシーへ移り議論を呼んだ。ケニオンは生粋のユナイテッドファンであったからだ。チェルシーではイングランド代表監督のスヴェン=ゴラン・エリクソンの招聘に動いたり(就任に至らず)、アーセナルからアシュリー・コールを引き抜いたり、と議論を呼ぶニュースが起きるたびに彼の名前が浮上するなど抜群の存在感を示していた。

『AS』によれば、ケニオン氏はアトレティコ・マドリーにアドバイザーとして加わるとのこと。クラブの国際的な場における地位向上を目的としているようだ。またクラブはピッチ外での経済的な成長の手助けも求めるという。

近年のアトレティコ・マドリーの躍進は目覚ましい。特に2011年にディエゴ・シメオネ体制下となってからは、2012年にヨーロッパ・リーグ、2013年はコパ・デル・レイ、そして昨シーズンはリーガ・エスパニョーラを制覇し、UEFAチャンピオンズリーグではファイナルに進出している。

こうしたクラブが好成績を出した事は経済状況にも好影響をもたらしている。ピッチ上における成功を続ける事と財政面で安定することは相関関係にあり、ユナイテッドとチェルシーでCEOを努め、クラブの発展を担ったケニオン氏は正に適任といえるだろう。

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